米国のメジャー初出場を狙う畑岡奈紗
昨年１０月の日本女子オープンを史上最年少で制した畑岡奈紗（１８）＝森ビル＝が、自身初の海外メジャー出場を目指し、米初の２連戦をステップにすることが６日、分かった。５日まで国内ツアー開幕戦、ダイキンオーキッドレディスに出場した畑岡は、１６日からの米ツアー２試合に出場することが判明。上位入りで賞金ランクを上げ、３連戦となる海外メジャー今季初戦のＡＮＡインスピレーション（３０日から４日間、米カリフォルニア州ミッションヒルズＣＣ）の出場権獲得を狙う。
米ツアー本格参戦１年目で狙うのは、世界最高峰の舞台だ。昨年の日本女子オープンを制した畑岡は、１６日からの米ツアー２試合に出場。５日までの国内ツアー開幕戦、ダイキンオーキッドレディスから１週間の休養を挟み、自身初の海外メジャー出場への戦いをスタートさせる。
畑岡は昨年の米ツアー最終予選会で１４位に入り、今季ほぼ全試合の出場権を獲得したが、メジャーなど数試合は出場資格が異なる。今季の賞金ランクは９０位。関係者によるとＡＮＡインスピレーションに出場するには、起亜クラシック終了時点の賞金ランク８０位以内かつ出場資格を持たない選手の中で２０位までに入る必要がある。ただほとんどの選手が既に資格を持っているため、賞金ランク８０位以内だけで出場権獲得が濃厚。同関係者も「次の２試合で上位に入っていけば可能性はある」と話した。
初の海外メジャー出場が決まれば、自己最長タイの３週連続でのレギュラーツアー出場となる。畑岡の連続試合出場はアマ時代が２試合。「疲れがある」と言って臨んだダイキンオーキッドレディスは３週連続で、１８位に終わった。「前の試合の反省をする間もなく、次の試合が来る。もう少し頭の中を整理して臨まないと」と、リベンジの機会がメジャーの大舞台なら持ってこいだ。
開幕戦では「飛行機の中でどうしているか」と憧れの宮里藍（３１）と長時間移動中の過ごし方について話した。米ツアーの難コース克服のため、ショートゲームの精度向上にも取り組む。この半年でアマ時代には想像できないほど飛躍した１８歳。世界の頂を目指し、海の向こうで羽ばたく。