渡辺彩香「去年の悔しさを晴らせたら」海外勢9連勝阻止へ…3打差3位浮上


 ◆女子プロゴルフツアーTポイントレディス第2日(18日、鹿児島・高牧CC)

 7位で出た渡辺彩香(23)=大東建託=が飛距離を武器に6バーディー、2ボギーでこの日ベストの68をマーク。通算7アンダーで首位と3打差の3位に浮上した。

 15年10月以来の通算4勝目を挙げ、88年のツアー制施行後初の海外勢開幕3連勝と昨年10月から続く海外勢の連勝を8で止める。69で回った菊地絵理香(28)=オンワードHD=が10アンダーで単独首位。

 世界基準の飛距離で渡辺が日本勢の連敗記録ストップに挑む。6バーディーを量産し、首位と3差で2年ぶりの栄冠を射程に捉えた。「今年は1つでも多く勝ちたい。去年の悔しさを晴らせたらいい」。最終18番の3パットボギーが響き、1打差2位に敗れた昨年大会の雪辱を誓った。

 9番ではオフの成果が表れた。グリーン奥のラフから10ヤードの下りアプローチをカラーで着弾させ、チップインバーディー。「イメージ通り。ああやって柔らかく打つのは今までできなかった」。1月の米ロサンゼルス合宿で、米男子ツアー3勝の丸山茂樹(47)から指導を受けた小技で成長を披露した。

 今大会の平均飛距離は264ヤードで全体1位。第1Rの1番パー5では今季初イーグルも奪った。昨年10月の富士通レディースを制した松森彩夏以降、海外勢に国内男女を通じて最長の8連勝を許しており「日本人として悔しい思いはあります。明日はロング(パー5)がキーになる。勝つために飛距離を生かしたい」。3年ぶり未勝利に終わった昨季の悔しさを力に変え、負の連鎖を断ち切る。(榎本 友一)

 ◆男子ツアーでの外国勢の連勝記録 87年の7連勝が最長。10月、ゴルフダイジェストでのベーカーフィンチ(豪州)から、D・イシイ(米国)と青木功が優勝を分け合った12月のゴルフ日本シリーズまで。

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