谷原、世界6位スピース撃破!マスターズ切符へ8強以上が条件


 ◆米男子プロゴルフツアー ▽デル・マッチプレー世界選手権シリーズ第1日(22日、米テキサス州オースティンCC)

 1次リーグ(L)初戦が行われ、世界ランク60位の谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=が同6位のジョーダン・スピース(米国)を4アンド2で破った。10年ぶり2度目のマスターズ出場権の獲得へ大金星で滑り出した。松山英樹(25)=LEXUS=はジム・フューリク(米国)と、谷原と同組の池田勇太(31)=フリー=もライアン・ムーア(米国)と引き分けた。1次Lは64選手が4人ずつの16組に分かれ、それぞれ総当たりで対戦。各組1位が決勝トーナメント(T)に進む。

 自他共に認める「諦めの悪い男」谷原が、マスターズへのラストチャンスで15年マスターズ王者を撃破した。米ツアー公式サイトで今大会優勝候補筆頭に挙げられたスピースに、2ホールを残して4アップの快勝。大番狂わせのラウンド後、会見に呼ばれた初出場の谷原は「うれしい。大金星でしょ。スピースは調子が悪そうだった。その中で、あまりボギーを打たずにやれたのが良かった」と白い歯を見せた。

 米ツアー9勝で、15年全米オープン覇者でもある格上相手に安定したゴルフでパーを拾い続けた。グリーンを外した3番で、4メートルのパーパットをねじ込むなど、序盤は互いに譲らない展開。7番で先行した。日本のパット巧者が5メートルを先に沈めて重圧を与えると、米ツアー屈指のパット巧者スピースは4メートルを外した。

 10番ではパーオンできなかったスピースに対し、ピンそばにつけて2アップ。ショットが不安定な強豪相手にさらにリードを広げ、16番で勝負を決めた。「マッチプレーという雰囲気ではなく、自分のプレーができた。楽しめたのがよかった」。テキサス州出身のスターを応援する地元の大観衆も沈黙させた。

 26日付の世界ランクで50位以内に入り、マスターズ切符をつかむには今大会8強以上が条件となる。世界ランク上位者が集う世界選手権シリーズ。1次L各組1位のみが決勝T(16強)に進めるため「気持ちを切り替えて一戦一戦できれば」と谷原。23日はムーア(米国)、24日には池田と対戦する。

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