◆米男子プロゴルフツアー 世界選手権シリーズ デル・マッチプレー最終日(26日、米テキサス州オースティンCC)
谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=は準決勝で世界ランク1位のダスティン(D)・ジョンソンに1ダウンで、3位決定戦では同39位のビル・ハース(ともに米国)に2アンド1で敗れ4位に終わったが、ホールインワンなど見せ場を作った。D・ジョンソンが出場3戦連続優勝でツアー通算15勝目。今季の獲得賞金、フェデックスポイントともトップに浮上し、1次リーグ敗退の松山英樹(25)=LEXUS=は、どちらも2位に後退。
躍進の5日間は2連敗で幕を閉じたが、谷原の表情は充実感に満ちていた。準決勝では世界1位相手に3ダウンから追いつく粘りを見せた。17番を取られて競り負けたが「勝ち目はあった」とドライバーの飛距離で30~40ヤード差を付けられながらも食い下がった。
約1時間のインターバルを挟み、2日間で4ラウンド目となった3位決定戦。約200ヤードの7番パー3で自身海外初のホールインワンを達成。8アイアンで放った打球はグリーンで転がりカップに消え「ここで入るのか」と驚いた。2アップで折り返したが、疲れの出た終盤に逆転を許した。
強豪の中で4位となり、大会前に60位だった世界ランクは48位に浮上(26日付)。マスターズ前週の50位以内の資格で海外メジャー初戦に滑り込んだ。「諦めずにやることが大事。粘りましたね」と大粒の汗を拭い、今後は一度帰国して10年ぶりの夢舞台に備える。