原江里菜、メジャー初Vへ14歳・藤井四段から勇気もらう


2アンダー4位につけた原江里菜

2アンダー4位につけた原江里菜

 ◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアーメジャー第1戦ワールドレディス サロンパスカップ第1日(4日、茨城・茨城GC西C=6670ヤード、パー72)

 「将棋女子」の原江里菜(29)=NEC=が4バーディー、2ボギーの70で回り、首位に2打差の4位。悲願のメジャー初制覇へ好スタートを切った。

 最終9番、グリーン手前から80センチに寄せてパーでしのぐと原の顔に笑みが広がった。「かなり上出来。びっくりするくらい。いっぱいいっぱいのパーがたくさんあった」。10番からピンチの連続も冷静に次の一手に集中。13番では2メートル半をねじ込んだ。寄せて拾って2打差につけた。

 羽生善治3冠(46)に勝利した14歳の藤井聡太四段は同じ愛知県出身。「すごいですよね」と将棋女子は興奮する。15年のセンチュリー21レディスの宿泊先に将棋盤があった。「暇すぎてやってみた」。すぐにハマった。同年12月には棋士の佐藤康光さん(47)と対戦し「守りの将棋ですね」と言われた。「ゴルフも守りなんです…」。苦笑いで返したが、メジャーの難コースでは守りも一つの武器になる。

 休みだった前週は大好きな酒も控えめを心がけ「珍しく」練習した。クラブを握り、スイング中の体の開きを修正した。14年に5位だったコース。「メジャーなので、いい結果を残したい」と気合が入る。2週前のフジサンケイレディスで予選落ちし、週末に千葉CCへ男子のパナソニックオープンを観戦に出かけた。一番の発見は「ウェアはグリーン上では白が映える」。今週ちゃっかり持参した白いポロシャツで、最終日に王座を奪う。(高木 恵)

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