◆報知新聞社特別協力 男子プロゴルフツアー ミズノオープン第2日(26日、岡山・JFE瀬戸内海GC)
ミズノ所属のホストプロ・鈴木亨(50)が1イーグル、3バーディー、3ボギーの70で回り、通算5アンダーの5位に浮上した。ツアー通算8勝のベテランは、人気アイドルグループ℃―uteで活躍する長女・愛理(23)の解散コンサートに花を添える、02年以来の海外メジャー切符獲得&大会最年長優勝を目指す。韓国の趙炳旻(27)=フリー=が8アンダーで単独首位。
最愛の娘のため父の威厳を示したかった。鈴木は終盤、一気にスコアを伸ばして優勝争いに加わった。15番、16番で3メートルを沈めて伸ばし、17番パー4で最大の見せ場を作った。残り150ヤードから9アイアンでの第2打が、砲台グリーンの手前から転がってカップに吸い込まれた。ツアー2年ぶりのイーグル。02年の全英オープン以来となる4度目の海外メジャー切符も射程に捉えた。
90年にデビューした思い出の大会で28年連続28度目の出場だ。「主催者推薦で出させていただいているので、今週ダメだったら心苦しかった。これで来年もお願いできるかな」と目尻を下げた。今大会にかける思いは人一倍強い。15年間、アイドルとして活躍してきた娘が、6月12日にさいたまスーパーアリーナで解散コンサートを開く。「当日見に行く予定です。感極まると思いますね」と笑った。
体調や声などの状態を整える娘を見て「自分も何かひとつ花を添えたい」と一念発起。今年はトレーナーを雇い、毎日1時間30分のトレーニングを継続。「体幹を鍛えた」結果、強風に負けずショットの安定感を見せた。「明日、明後日は娘のことを思ってやります。頑張る姿を見せて、刺激になれば」。最終日は51歳の誕生日。大会最年長となるバースデーVで、まな娘にエールを送る。(榎本 友一)