宮里優作、妹・藍から正月に引退報告受けていた「彼女なりに考えて出した答え」


宮里藍の引退について語る宮里優作

宮里藍の引退について語る宮里優作

 ◆報知新聞社特別協力 男子プロゴルフツアー ミズノオープン第3日(27日、岡山・JFE瀬戸内海GC)

 前日の宮里藍の引退公表を受けて、兄・優作が午前7時25分から会場内で会見した。男子の選手会長でもある36歳は「なんだかすごいことになってしまって、朝からすみません…」と頭を下げて会見場の座席に就いた。

 藍から最初に報告を受けたのは今年の正月。「僕には直接会って言いたかったみたいで。『今年で引退する』とシンプルな言葉をぶつけられ「えっ!? あ、そうか」ってすごい驚きました。もう少し見ていたい感じもしましたけど、彼女なりに考えて出した答えだと思うので。彼女の人生は彼女の決めることだと思う。家族として後押ししたい」と振り返った。

 その際「前向きにとらえて残りの試合、どんな試合でもいいから勝って終わりたいね」と誓い合ったという。今月、沖縄で行われたメジャー、日本プロ選手権日清カップヌードル杯で、優作が応援に駆けつけた妹の前で見事に優勝。「彼女が見に来ることはあまりないので。意識はしなかったけど、いいゴルフをみせたいなというのはありました。少しでも僕のゴルフが参考になれば、と。お兄ちゃんのいいところをこれまであまり見せたことがなかったので」と笑顔で明かした。

 藍の存在に関しては「僕は藍のファンなので。引退してもこれからもファンであることは変わらない」と兄弟愛の絆の強さを口にした。これまで兄弟間で引退については「藍の仲の良かったロレーナ・オチョアの引退を見て、少し引き際について話をしたことがありますね」と明かした。妹の今後の活動については「詳しくは僕も聞いていません。でも、色んなことを経験してきた選手ですし、与える影響は大きいので、携わってほしいですね」と、新たな立場でのゴルフ界への貢献を期待した。

 優作は26日の第2ラウンドは午前スタート組で1イーグル、1バーディー、5ボギーの74とスコアを落とし、通算2アンダーで6位から21位へと後退。妹の引退が電撃発表された午後4時には既に会場を後にしていた。

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