藤田、3年ぶり2位!藍にメールで感謝伝えた


プレーオフ開始を待つ藤田さいき(左)と姜秀衍

プレーオフ開始を待つ藤田さいき(左)と姜秀衍

 ◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス最終日(28日、奈良・オークモントGC)

 首位と2打差の4位で出た韓国の姜秀衍(カン・スーヨン、41)=フリー=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダーで並んだ藤田さいき(31)=チェリーゴルフ=、全美貞(34)=眞露=とのプレーオフ(PO)を1ホール目で制し、今季初優勝となるツアー通算3勝目を挙げた。6季ぶりの優勝を逃した藤田は、14年8月以来の2位。26日に引退を表明した同い年の宮里藍に感謝の長文メールを送り、自身は現役続行への強い意欲を見せた。

 V逸でも藤田の表情は充実していた。1打差の単独首位で迎えた正規ラウンドの18番、2メートルのパーパットを外した末にPOで敗戦。「やっと、ここまで戻ってこられて良かった」。11年10月以来のツアー通算6勝目は逃したが、約3年ぶりの2位に手応えがあった。

 同じ31歳の宮里は高校時代からジュニアの大会で戦うなど、世代トップの大スター。「同級生ながら尊敬していた。憧れです。ああなりたいと思って私たちの年代は引っ張られた」。引退発表後には「私は素直じゃないので直接は言えない」と感謝とねぎらいの気持ちを込めた長文メールを送ると、同じ分量の返事をくれた。

 昨季は腰痛などで3度の棄権があったが、今季は体の不調はない。「おかげさまで状態もいいし、飛距離も出る。まだまだできますよ」。藍世代の気力は衰えていない。(浜田 洋平)

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