松山、一時首位も6差7位 上がり2ホール連続ボギーで69


◆米男子プロゴルフツアー フライズコム・オープン第3日(11日、カリフォルニア州シルベラードリゾート=パー72)

 【ナパ(米カリフォルニア州)11日=高木恵】松山英樹 (22)=LEXUS=は一時は首位に並びながら、上がりの連続ボギーが響き7位のままだった。6バーディー、3ボギーの69で通算10アンダーとした が、首位とは6打差に開いた。石川遼(23)=カシオ=はパー4で連日のイーグルを奪って67と伸ばし、47位から17位に浮上。65をマークした11年 日本ツアー賞金王の裴相文(韓国)が16アンダーで単独首位に立った。

 18番パー5。スタンドの観客からため息が漏れ た。松山の奥8メートルカラーからのパターでの第3打は、芝に食われて2メートルショート。パーパットも外れた。16番プレー中に首位に並びながらの連続 ボギー。「最後2ホールはもったいなかった。ティーショットが昨日までと比べて全然駄目で、ちょっとバタバタしてしまった」。首位との差は3打から6打に 広がった。

 フェアウエーキープ率は第2ラウンドの85・ 7%から42・9%まで落ちた。しかしアイアンショットを武器に、序盤から加速。5メートルのバーディーパットを沈めた1番から7ホール連続でチャンスを 作った。その間の最長のバーディーパットは2番の7メートルというほどの猛追ムードだっただけに、上がりが悔やまれる。

 ティーグラウンドが前に出た17番パー4の1オ ンチャレンジホールで、グリーン左の林へ打ち込んだ。「ドライバーで普通に届く距離。今日一日ドライバーが良くなくて、それが出てしまった」。ピンまで 85ヤードの第2打地点からグリーンまではトンネルのように松の枝が密集。8アイアンで地をはわせた球は「あれ以上のショットはないという感じ」でカップ をかすめた。奥のラフへこぼれることは想定内だったが、アプローチは5メートルオーバーした。

 連続ボギーに、自分への怒りはもちろんある。そ れでも、昨季との変化を感じ取った。「最後の2ホールはとんでもないショットが続いてイライラしたけど、昨シーズン終盤みたいに頭に血が上るということは なかった」と冷静に振り返った。「5アンダーで回ってきて、最後の3ホールを迎えたい」。ホールアウト後はバックスイングでの右肘の位置を確認しながら、 1時間近く練習。開幕逆転Vへビッグスコアをたたき出す。