I・H・ホ、初V!通算28アンダーで72ホール最多記録更新


◆男子プロゴルフツアー トーシン・トーナメント最終日(12日・岐阜・TOSHIN・GC=7004ヤード、パー72)

 韓国のI・H・ホ(27)=JDX Sports=が72ホール最多 アンダーパー記録を2打更新する通算28アンダーでツアー初優勝を飾った。7バーディー、2ボギーの67をマークして逃げ切った。2週連続Vを狙ったS・ H・キム(28)=フリー=が4打差の2位。65で回った近藤共弘(37)=フリー=が22アンダーで日本人最高の3位となった。

 18番で大会31個目のバーディーを決めたI・H・ホは、仲間に水をかけられて祝福された。「正直、初優勝というより30アンダーを目標にしていた」。“ジャンボ超え”の記録達成にも、ちょっぴり悔しさをのぞかせた。

 多少のラフなら第2打でピンを狙えるコースセッ ティング。打てる限りドライバーを握った。378ヤードの1番でグリーンエッジに20ヤードまで飛ばして観客の度肝を抜くと、距離の優位性を生かしてピン そばにつけ、伸び伸びプレーした。4日間の平均スコアは今季最少の69・712。空前のバーディー合戦を制した。

 母国では「覚えている範囲で」8つのコースレコードを持っているという。勝利や賞金、さらに米ツアー挑戦にも無関心な金髪韓流プロは「たくさんある日本のツアー記録を全部塗り替えたい」と野望を明かした。(吉村 達)

 ◇72ホール最多アンダーパー これまでは26 アンダーで、1995年三菱ギャラン(パー73)のブラント・ジョーブ(65、67、65、69=266)と、96年日本シリーズ日立カップ(パー72) の尾崎将司(62、68、65、67=262)がマーク。ホの260は95年中日クラウンズ(パー70)の尾崎将に並ぶ最少ストローク記録でパー72の新 記録。

 ◆I・H・ホ(ホ・インヘ) 1987年7月 24日、韓国生まれ。27歳。14歳でゴルフを始め、韓国ジュニアや大学対抗などの主要大会で優勝。2006年プロ転向。09年から日本ツアーに参戦。 10年に賞金ランク66位で初シード獲得も、その後3年シードを逃した。昨年の最終予選会12位。ドライバー平均飛距離は300ヤード。家族は両親と姉。 180センチ、67キロ。