◆女子プロゴルフツアー サントリーレディス第3日(10日、兵庫・六甲国際CC=6538ヤード、パー72)
今季限りの引退を表明後、初戦となる大会主催のサントリー所属で、50位で出た宮里藍がホールアウトした。2バーディー、1ボギーの71で回り、通算1アンダーの39位。元世界ランク1位の雄姿が見られる国内最終戦の可能性もあり、ギャラリーは正午時点では大会史上第3ラウンドで最多となる9109人に上っている。
土曜日ということもあり、早朝から多くの観客が殺到。7時過ぎに黄色のウェアに緑色のスカート姿の藍がコース入りすると、練習場では四方を数百人の人だかりが取り囲んだ。宮里が1番ティーグラウンドに上がると一際、大きな拍手と「藍ちゃん、頑張れ~!」という大声援で出迎えられた。
平野ジェニファー(米国)、ユン・チェヨン(韓国)と同組で8時10分にティーオフ。486ヤードの1番パー5で幸先の良いスタートを切った。ドライバーでのティーショットはフェアウェー右へ。第2打は左ラフ、ウェッジでの第3打はピン右奥4メートルのカラーへ。パターで沈めてバーディー発進を切った。「ナイスバーディー」という大歓声に、冷静に右手を挙げて応えた。
ところが、前半はアイアンショットが不調。144ヤードの6番パー3でスコアを落とした。アイアンでのティーショットをグリーン手前のバンカーに入れ、第2打は6メートルオーバー。パーパットは左を抜けてボギーとなった。
後半に入り、ショットが復調。374ヤードの14番パー4で伸ばした。ドライバーで左のフェアウェーに運ぶと、第2打はアイアンでピン左2メートル半へ。冷静に沈め、喝采の中で右拳を揺らしてガッツポーズも飛び出した。