藍、最終日に向け「欲を言えばトップ10で終わりたい。18番を笑顔で終えられたら」


ホールアウト後、子ども対象にサイン会を行った宮里藍

ホールアウト後、子ども対象にサイン会を行った宮里藍

 ◆女子プロゴルフツアー サントリーレディス第3日(10日、兵庫・六甲国際CC=6538ヤード、パー72)

 50位で出た宮里藍(31)=サントリー=は2バーディー、1ボギーの71で回り、通算1アンダーで33位に順位を上げた。今期限りの引退を表明後、初の大会。最終日へ向けて「とにかく60台で回りたい。欲を言えばトップ10で終わりたい。アグレッシブにいかないといけない場面もあると思うので、そこは強い決断力を持って回りたい」と思いを口にした。

 1番パー5で71ヤードの第3打を58度のウエッジでピン上3メートルにつけ、バーディー発進。その後はなかなかチャンスにつけることができなかった。「できればもう少しスコアを伸ばしたかった。1番でいいバーディーを決めて流れは非常に良かったけど、なかなかその後つなげられなかった。ショットが…っていう一日」と苦笑いを浮かべた。

 ドライバーショットには及第点を与えたが、アイアンショットの精度を欠いた。フィニッシュでクラブから右手を放す場面も目立ち「今ひとつしっくりきていない」。それでも気持ちが切れることはなかった。14番ではピン左3メートルのスライスラインを読み切りバーディーとし、ガッツポーズを作った。

 所属スポンサーの今大会はプロ1年目の2004年に優勝を飾った思い出のトーナメントだ。最後のサントリーレディスは11日に最終日を迎える。「とにかく最終ホールで泣きたくないなっていう感じ(笑い)。18番を笑顔で終えられたらいいなと思います」。

 この日は9478人のギャラリーが詰めかけた。最終日も大勢のファンが18番グリーンを囲むだろう。様々な思いが込み上げるかもしれない。「プレーが終わっていたらいいんですけど、パットを打つ前に急に感情的になると、そのパットがめちゃくちゃになっちゃう。最後までプロゴルファーとしてしっかりプレーしたい」。最後のパットをカップに沈めるまで、目の前に一打に集中する。

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