藍オファー殺到も…米ツアー規定で日本ツアー出場厳しい


大勢のギャラリーを引き連れ、9番のフェアウェーを歩く宮里藍(右)と成田美寿々(カメラ・谷口 健二)

大勢のギャラリーを引き連れ、9番のフェアウェーを歩く宮里藍(右)と成田美寿々(カメラ・谷口 健二)

 ◆女子プロゴルフツアー・サントリーレディス 最終日(11日、六甲国際GC)

 宮里藍(31)=サントリー=の今後の日本ツアー出場が、米ツアーの規定を受け、限定的であることが11日、分かった。9月まで基本的には米女子ツアーに専念する方針だが、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(9月7日から4日間、岩手・安比高原GC)など複数の日本ツアーから出場を打診されていることが判明。しかし、米ツアーの規定を順守した場合、出場はかなり厳しい状況となる。

 日本女子プロ選手権に、日本女子オープン(OP)…。藍にはさまざまな試合から、出場オファーが届いている。日本女子プロ選手権を主催する日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長(54)は11日「出てもらいたい」と参戦を熱望した。ファンも関係者も、1試合でも多く藍のプレーが見たいというのが本音だろう。だが、米女子ツアーの出場規定を考えると、現実的には厳しい状況だ。

 同規定では米ツアーのシード権保持者は、出場権を持つ試合と同じ週に開催される米ツアー以外(日本など)の試合には、年間で最大3試合しか出場できない。違反した場合は、罰金(金額は非公表)などが科せられる。藍は今季これまで規定にかかる試合は3月のダイキンオーキッドレディスと、5月の中京テレビ・ブリヂストンレディスに出場し、今大会がリミットとなる3戦目。これ以上、米ツアーと開催期間が重なる日本の試合に参戦すれば、米ツアーから“制裁”を受けることになる。関係者によると、現時点で藍サイドには規定違反する考えはないとみられ、同週に米ツアーが開催される日本女子プロ選手権と日本女子OPは欠場が濃厚だ。

 藍はこの日「今は頑張って9月まで(米ツアー)というのが目標。エビアン選手権(9月14日開幕、フランス)が終わってみないと分からない。自分の中で(試合が)内容がないものになる不安もある」と心境を明かした。

 エビアン選手権以降の国内大会では、03年にアマで優勝したミヤギテレビ杯ダンロップ女子OP(9月22日開幕、宮城・利府GC)は同じ週に米ツアーがないため規定には違反しない。11月の伊藤園レディス(千葉・グレートアイランドC)なども参戦を打診する方針だが、再び国内で藍のプレーを見られるかは不透明だ。

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