◆米女子プロゴルフツアー アーカンソー選手権最終日(25日、米アーカンソー州ピナクルCC)
今季限りでの引退表明後、初の米ツアーとなった宮里藍(32)=サントリー=は63位から出て5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算2アンダーの66位で終えた。上原彩子(33)=モスバーガー=は68をマークし、7アンダーで31位。野村敏京(24)=フリー=は69で6アンダーの35位だった。首位発進した柳簫然(26)=韓国=が69で回り、18アンダーで今季2勝目、通算5勝目で世界ランク1位となった。
2か月ぶりの米ツアー復帰戦は66位に終わった。12年大会覇者の藍は、日本と異なる芝目の強いグリーンへの対応に苦しみ、好機で短いパットを外す場面が目立った。「ショットはすごくいい。あとはパットで伸びるかという内容。そういう意味では期待できる」と冷静に結果を受け止めた。
日本で今季限りでの引退を表明してから約1か月。主戦場の米国で久々にプレーし「(周囲に)見られるプレッシャーより、自分がしっかりと結果を残す方のプレッシャーがある」と心構えの変化を説明した。
最終日は後半にスコアを伸ばしたが、16番で2メートル、17番は1・5メートルのバーディーチャンスを連続で逃した。「タッチは悪くないが、芝目が強いので、その分の読みの感覚が鈍い。結構いらいらもした」と感情を隠さない。予選ラウンドで一緒に回った元世界ランク1位のリディア・コ(ニュージーランド)は「情熱的で、勝利に貪欲な、いつものアイだった」と評した。
次は初制覇の夢を追うメジャー、全米女子プロ選手権に挑む。藍は「収穫の多い1週間だった。明日から練習できるので、準備する時間はある。パットを修正したい」と視線を先に向けた。