アース・モンダミンカップの２日目、小さなファンのサインの求めにも応じたアン・シネ
２５日に閉幕した国内女子プロゴルフツアーのアース・モンダミンカップ（千葉・カメリアヒルズＣＣ）で、韓国の「セクシークイーン」アン・シネ（２６）＝ＮＯＷ ＯＮ＝が約１か月ぶりに日本への再上陸を果たした。日本ツアー３戦目で自己最高の７アンダー１６位。成績以上に注目を集めたのが、膝上３０センチのミニスカと豊満なボディーを強調したカラフルなセクシーウェア、そして丁寧なメディアへの受け答えや熱心なファンサービスだった。男性を中心とした連日数百人のギャラリーが組に同行。朝の情報テレビ番組がフィーバーぶりを取り上げるなど、社会現象とも言える盛り上がりを見せた。
私は開幕２日前の２０日の練習ラウンドから密着取材。第２ラウンド（２３日）の夕方、数時間前に競技を終えて１度はコースを後にしたアン・シネが、再び会場に現れた。軽めに調整した後、存在に気づいた数十人のファンの列ができ、笑顔でひとりひとりのサインに快く応じる“神対応”は健在だった。
その日はラウンド後、メディアの囲み取材を終えたのが午後２時過ぎ。その後、コース外でテレビの取材をこなすと、本人が「練習したい」と言い始めた。関係者は「コースでやると混乱になる可能性があるから、てっきり近くにある練習施設でやるものだと思っていた」という。ところが、アン・シネは会場に引き返した。
その関係者は「初日はホールアウトした時間が（午後６時過ぎと）遅く、サインもできなかったから、ファンに対して申し訳ない気持ちもあり、わざわざ戻ったのではないか」と気持ちを代弁した。翌日の２４日も、集まった約２００人にペンを走らせ、ファンの目を見ながらサインした物を笑顔で手渡すアイドル顔負けのサービスだった。
２０日の取材では「前夜はドキドキワクワクして全然、眠れなかった。自分の愛する恋人に会いに行く気持ちです。『１か月ぶりの日本で、どういう心境ですか？』と記者の皆さんから聞かれるだけでも気分がいい。たくさんのギャラリーの中で注目していただけるのはとても光栄です」とコメントした。
きっと、アン・シネにとって日本のファンは“恋人”のような存在なのだろう。常に「見られること」を意識しているプロ魂、サービス精神に感心した。今季、日本ツアー出場は残り９試合程度。セクシークイーンの魅力を、これからも伝えていきたい。（記者コラム・岩原 正幸）