ゴルフ用品メーカー国内大手のブリヂストンスポーツが6日午前11時、東京・千代田区丸の内にインドアの「Bridgestone Golf Garden Tokyo」をオープンする。それに先駆けて3日、報道陣に向けて公開された。
おしゃれで美しい内装の中、ゴルフレンジが5つ設置され、シミュレーションゴルフでは世界150コース以上が4人同時にプレーができる。50分を4人で使えば1人875円からの利用が可能だ。また、個室では独自開発した測定機器などを駆使し、インストラクターとマンツーマンの個別レッスンも受けられる。さらに、独自開発機器を使用してのクラブフィッティングも可能という。
同社と用具契約する倉本昌弘(61)=フリー=、渡辺彩香(23)=大東建託=、長谷川祥平(23)=フリー=がオープニングイベントに出席し、シミュレーションゴルフで対決した。「ゴルフの聖地」セントアンドリュースの445ヤードの17番パー4を舞台に選択。全英オープンで実際に現地でバーディーを奪った経験を持つ倉本がパーで快勝。ボギーの長谷川、ダブルボギーの渡辺は、シミュレーションゴルフならではの難しさを痛感していた。
その後、3人はトークショーも行った。東京駅から徒歩3分という好立地に渡辺は「今日は新幹線で来たんですけど、駅からすごく近くて」と驚いた様子。この日は最高気温35度の猛暑日だったが「女性としては、夏でも汗をかかずにゴルフが出来るのはすごくうれしいですね」と、エアコン完備のインドアの利点も指摘した。
平日は午前7時から午後10時までの営業予定。倉本は「会社員の方は、ここで打ってから会社に出られますよね。会社が終わった後には同僚の方と皆で来られる。各企業さんには、福利厚生とかでも使って頂けると、お互いに意義があると思いますね」と話した。
今回の出店の目的はゴルフ阻害要因の「高い」「遠い」「長時間」の不満を取り除き、新規ゴルファーの発掘でもある。長谷川は「地元の同級生もゴルフを始めたりしていますが、ここは手ぶらで気軽に来られる、いいと思いますね。ゴルフを楽しめる施設ですし、僕もまた、遠征の合間とかに寄らせてもらいたいです」と、若者やゴルフ初心者にとっての敷居の低さを評価した。
シニアツアーを運営する日本プロゴルフ協会の会長でもある倉本は「ゴルファー人口を増やしたい。リタイヤゴルファーを減らしたい。そのためにもぜひこの場所を活用してもらえたら。(丸の内OLら)若者が気楽に寄って、ゴルフを楽しいと思ってくれたらうれしいですね」と呼びかけていた。