宮里藍、日本人初の全英女子OP特別承認出場…メジャー53戦で岡本綾子超えへ


 今季限りでの現役引退を表明している女子ゴルフの宮里藍(32)=サントリー=が8月の海外メジャー第4戦、全英リコー女子オープン(3~6日、英国、キングスバーンズ・リンクス)に出場することが5日、決まった。主催する全英ゴルフ協会(R&A)が実績を踏まえ、特別承認したと発表した。

 メジャー残り3戦で唯一、出場権が確定していなかった全英切符獲得の朗報が舞い込んだ。特別承認による出場は日本人で初めて。米ツアー通算9勝、10年には年間5勝を挙げ世界ランク1位にも輝いた実績や人気面の貢献度が、ゴルフ界の総本山と言われるR&Aに高く評価された。

 この結果、藍はメジャー最終戦のエビアン選手権(9月、フランス)で海外メジャー出場が53試合目となり、52試合の岡本綾子を抜いて、日本女子では最多となる。身長155センチの小さな体で達成した記録は、数字以上の価値がある。

 全英はメジャー初出場の04年から14年連続14回目の出場。海外メジャーの連続出場記録としては、女子でクラフトナビスコ選手権(現ANAインスピレーション)に83年から15年連続で出た岡本に及ばないが、87年から13年連続で全米オープンに出場した尾崎将司を上回る。09年大会では3位に入った全英について、藍は「他のメジャーとは違った雰囲気で私は好き」と語る。悲願のメジャー初制覇へ、注目が集まる。

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