◆日本アマチュアゴルフ選手権第2日(5日、広島・広島CC八本松C=7035ヤード、パー72)
降雨によるコース状況の不良で5時間33分の中断のとなり、出場144人中72人がホールアウトできず日没サスペンデッドとなった。首位で出た出場最年長50歳の水上晃男(袖ケ浦CC)は18ホールを回りきり、1バーディー、7ボギーの78で通算イーブンパーの暫定14位。1955年大会の三好徳行(43歳)を上回る最年長Vが遠のいた。大沢和也(20)=日大3年=が9アンダーで暫定首位。
7ボギーをたたいて初日の貯金をはき出した。水上は12番グリーン上で競技中断。5時間33分の空き時間はクラブハウスで食事をした後、ストレッチなどで体をほぐして待機をしたが「こんなに長い中断は初めて。体が動かなくなった。年だね」。午後2時の再開後は、雨で重くなったラフから力で前に運ぶことができず。ベテランの経験値を生かせないまま、単独首位から暫定14位に後退した。
普段はパルプ会社に勤める傍ら、12歳から始めたゴルフを猛練習。雨の日でも打てるように自宅の室内にネットを張るほど情熱があり、楽しみにする長男・晃一さん(23)とのラウンドが原動力だ。日本アマは過去14回で05、09年の32位が最高。キャディーの妻・由美子さんには「初日が出来過ぎ」と苦笑いされたが「もう1回、爆発したい」と、50歳での最年長Vへ巻き返す。(浜田 洋平)