◆米女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米女子オープン最終日(16日、米ニュージャージー州トランプナショナルGC)
今季限りで引退する宮里藍(32)=サントリー=は2バーディー、4ボギーの74で回り、通算4オーバーの41位で最後の全米女子オープンを終えた。首位と6打差の10位で出た野村敏京(24)=フリー=は77と乱れ、2オーバーの33位。葭葉ルミ(24)=富士住建=は76の8オーバーで51位。23歳の朴城ヒョン(韓国)が67の11アンダーで3打差を逆転し、米ツアー初優勝をメジャーで達成した。
18番グリーンに向かう際に大歓声を浴びた。藍は笑顔で応えながらも、3パットのボギー。フェアウェーをとらえた回数は全体8位、パーオン率は28位とショットは好調だったが、最終日の4ボギーは全て3パットをたたくなど、パットで苦戦した。41位に終わったが「グリーン上で戦えなかったのが悔しい。このグリーンのストレスから解放される。挑戦だらけの1週間だった」とすがすがしく笑った。
中学時代から優勝を夢見た大舞台を終えると、両親が待っていた。「優勝の夢には届かなかったが、小さい体でよく頑張った」と父・優さん(71)。残るメジャーは、特別承認の権利で出場する全英リコー女子オープン(8月3~6日、英キングスバーンズ・リンクス)を含めて2試合。「もう少しパットが入ってくれれば上位にいける」。「世界一のパット」と称された技術の復活が、悲願のメジャー制覇につながる。