松山英樹
◆米男子プロゴルフツアー 今季メジャー最終戦 第９９回全米プロ選手権最終日（１３日、米クウェイルホローＣ、７６００ヤード＝パー７１）
【シャーロット（米ノースカロライナ州）１４日＝岩原正幸】松山英樹（２５）＝ＬＥＸＵＳ＝が今年１月に一般女性と結婚し、７月に第１子が誕生していたことを所属事務所を通じて発表した。１３日に行われた最終ラウンドは１打差２位から出て、一時首位に立つも１１番からの３連続ボギーが響き、５バーディー、６ボギー７２で通算５アンダー５位。日本男子初のメジャー制覇はならず、珍しく涙を流して悔しがった。
松山は１４日、マネジメント事務所ＩＭＧゴルフジャパンを通じてファクスで１月に一般女性と結婚し、７月に第１子が誕生したことを発表した。「かねてから交際しておりました一般女性と今年１月に入籍をいたしました。また、７月には第１子が無事誕生いたしました事をご報告させていただきます」などとコメントも寄せた。
複数の関係者によると妻子は日本で生活。新妻は松山が東北福祉大１年の時から交際してきた２４歳の女性。松山の日本ツアーでの賞金王、米ツアーでの活躍を陰ながら支えた。第１子は女児だという。純愛を貫いた松山は「結婚し、子供が生まれての世界選手権ブリヂストン招待での優勝は一際うれしかったです。まだまだ未熟な私たちですが、力を合わせ、目標を達成するために努力してまいります」と、新米パパとしての決意もつづった。挙式は未定。
恩師・東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督（５５）は昨夏、相談を受けていたという。「（昨年の）全米プロで４位になって、日本オープンや世界選手権シリーズのＨＳＢＣチャンピオンズで優勝して。英樹の強い思いを感じましたね」。今年２月、結婚翌月にフェニックス・オープンを連覇。父親になってすぐの８月のブリヂストン招待でも今季３勝目を挙げた。「一人の男性としての責任も出てきたように感じます。まだまだ目指すところがあるし、妻子とともに頑張ってもらいたい」とエールを送った。子供好きで知られる松山にとって娘の存在が何よりのパワーになるのは間違いない。