◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス第3日(26日、北海道・小樽CC)
15位から出た賞金ランク2位の鈴木愛(23)=セールスフォース=が4バーディー、ボギーなしの68で回り、通算5アンダーで5位浮上。難コース攻略へグリーンの端から端まで打つパット練習で距離感が合い、首位とは7打差も逆転Vに望みをつないだ。通算23勝の韓国の申ジエ(29)=スリーボンド=が70で回り、12アンダーで単独首位を守った。
昨年に続き、今季も平均パット数1位(1・7323)の名手・鈴木が小樽のグリーン上で真骨頂を見せた。4番で10メートルを沈め、ここから3連続バーディー。11番では約25メートルから1メートルに寄せるナイスタッチでパーセーブ。ボギーなしの68で初日49位から5位まで駆け上がり「だんだん(感覚が)合ってきて、いいパッティングができた」と日焼けした表情を緩めた。
風でショットがブレてピンの遠くに付く可能性や、硬く速いグリーンへの対策として、普段は行わないグリーンの端から端までパターで打つ練習を今週に限って行った。「ここを攻略できれば他は簡単だと思えるので自信になる」と胸を張った。首位とは7打差。これまで自身の最終日最大逆転は昨年の日本女子プロ選手権の5打差10位からだが「チャンスはある。調子も上向きだし、日本人が一番上になれるように頑張りたい」。賞金女王争いにもつながる高額賞金獲得は諦めない。(岩原 正幸)