◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ マッチプレー選手権第5日(8日、千葉・浜野GC)
ツアー通算5勝の高山忠洋(39)=スターツ=が、マイケル・ヘンドリー(37)=ニュージーランド=を1アップで下して4強入り。11年11月以来の優勝で、和歌山・星林高野球部の先輩・小久保裕紀前日本代表監督(45)からの“お祝い連絡”を待つ。通算30勝の片山晋呉(44)=イーグルポイントGC=は、6アンド4で塚田陽亮(32)=ホクト=に大勝。
高山が、苦手のマッチプレーで快進撃を見せた。好パットを連発して4強進出。「朝起きた時に腰が痛くてパット勝負と思った。練習グリーンで感覚を合わせた結果がうまくいきましたね」と頬を緩めた。
1番パー4、第2打をピン左2メートルのチャンスにつけ、ボギーとした相手から「OK」をもらったが「グリーンの速さを確認したかったので」と、あえてパットを打ってバーディー発進で乗った。16番パー5では、残り197ヤードから「腰がひきちぎれてもいい」と5アイアンでの第2打を振り切り、4メートルに乗せイーグルで勝負を決めた。
過去のマッチプレーでは4戦連続の初戦敗退だった。今大会の1回戦で20ホールの激闘の末、横田真一を破って初勝利。そこからの5連勝に「これで勝ち越しですね(笑い)。試合ごとに賞金も上がっていくので大きい」と、4強入りで1000万円以上の賞金確定に目尻を下げた。
6年ぶりの優勝を星林高野球部の先輩・小久保前日本代表監督にささげたい。3月のWBC前に食事をともにし「優勝した時には連絡をくださるので、今回は小久保さんから連絡をいただけるように頑張りたい」。まずは決勝進出で、02年以来続けている賞金シードを確定させる。(榎本 友一)