前回少しお話した3か月に渡るゴルフキャンプが、8月の下旬にスタートしました。今回の参加者は、高校3年生のふうかさん。高3といったら、卒業まであと半年、学業の方も大事な時期ですからね。当然、勉強道具をスーツケースにたくさん積めてニュージーランドまでやって来てくれました。
っていうか、今時は主にインターネットでレポートを提出するんだろうと思ってましたが、今でも結構、紙の提出物って多いんですね。ちょっと、ビックリ。
さて、ニュージーランドに着いたばかりのふうかさんですが、先週、うちのせがれと一緒に北島東海岸のヘイスティングスで開催されたニュージーランドU19選手権へ遠征してきました。
今回は、ウェリントンまで飛行機で飛んで、そこから車でマナワツ地方を抜け、ホークスベイ地方のヘイスティングスまでドライブ。ワイナリーや牧草地の丘を眺めながらの運転は、まるで風景画を鑑賞しながらドライブしているようでしたが、後部座席の2人は道中ほとんど寝てました・・・。(笑)
毎年9月に開催されるこのNZ U19選手権は、月曜日に36ホールの高校団体戦が行われ、水曜日から金曜日に3ラウンドの個人戦が開催されます。ちょっと、緑の甲子園に似ているでしょうか。
ただ、団体戦は日本と同様に全国各地区の代表校が競い合いますが、個人戦の方は、年齢制限さえクリアーしていれば、誰でも出場できるシステムとなっています。はい、予選会などは一切なくエントリーすれば全国大会でプレーできるんです。もちろん、オフィシャルハンデは必要ですけどね。
そのため毎年、海外からのエントリーもあります。去年はタイからの留学生が女子の部を勝ちましたし、今年は韓国の女子ジュニアがNZ U19のタイトルを手にしました。正直、地元のニュージーランドの女子に、もっと頑張って欲しいところではあります。
さて、今回ニュージーランドの試合に初挑戦のふうかさん。「英語はまったくダメなんですー」と言いながら、練習ラウンドでは地元の子達と一生懸命コミュニケーションを取りながら歩いていました。
「言っていることを聞き取れると楽しい」、「言ったことが通じると嬉しい」、やはりそこが英会話上達のスタートですよね。
もちろん、何度も聞き返すのが恥ずかしかったり、何度も聞き返されて凹んだり、そういったことはみんなが経験すること。
まだ18才。これからの3カ月間ゴルフだけでなく、ホームステイと英語のテュータリング(個人レッスン)で、英会話にも熱心に取り組んでくれることでしょう。そして、英語の壁を乗り越えて、将来は海外のトーナメントで活躍するゴルファーに成長していって欲しいと思います。
◆小堀亮三
1966年生まれ、神奈川県出身。中央大学仏文科を3か月で中退後、オフロードバイクのレースに参戦するために単身渡米、その後10年に渡り住み続けることとなる。UCSD卒業(カリフォルニア大学サンディエゴ校)。ニュージーランドの広大なオフロードトレイルライディングに魅せられ、2007年、妻、娘(当時8歳)、息子(当時5歳)の家族4人でニュージーランドへ移住し1年と半年後に永住権を取得。ふとしたきっかけでニュージーランドがゴルフ天国であることにも気づき、自身もどっぷりとはまり腰を痛めることに。今はゴルフに熱中する子ども達をサポートするかたわら、ジュニアゴルフNZを運営。
職歴 オフロードバイク業界でイベント企画運営をメインに輸入卸売、コラム執筆等、多岐に渡り30年。が、ゴルフに熱中する子ども達の影響と数々の幸運な出会いにより、一念発起、50歳でジュニアゴルフNZを開業する。現在はバイクとゴルフ2足の草鞋を履き、日本とニュージーランドを行ったり来たりの生活を送っている。
活動拠点 ニュージーランドでは南島のランギオラ。日本では群馬県の浅間高原、北軽井沢
趣味 家庭菜園とブログの更新(http://juniorgolfnewzealand.blog.jp)