畑岡奈紗、連覇祝福LINE「2日がかりで返信しました」史上2人目3週連続Vに挑戦


3週連続優勝へ笑顔で練習ラウンドした畑岡奈紗(手前、右から上田桃子、松森彩夏)

 女子プロゴルフツアーのスタンレーレディスは6日から3日間、静岡・東名CC(6589ヤード、パー72)で行われる。前週の日本女子オープンで樋口久子以来40年ぶり2人目の大会連覇を果たした畑岡奈紗(18)=森ビル=は4日、9ホールの練習ラウンドで調整。史上2人目の3週連続優勝を狙うと誓った。

 日本女子オープンで40年ぶりの大会連覇を飾った畑岡に、200件を超える祝福メッセージが届いた。過去に練習をともにするなど親交のある松山英樹(25)は、無料通信アプリのLINEで「俺も負けないように頑張る」。先月に現役を引退した宮里藍(32)もLINEで「すごくいいゴルフをしてたね」と祝福した。18歳は「すごくうれしかったです。2日がかりで全て返信しました」とほほ笑んだ。

 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンからの3週連続Vを達成すれば、07年の全美貞(韓国)以来10年ぶり2人目。日本人では史上初の快挙へ「もちろん優勝を狙います」と鼻息は荒い。この日は10番から9ホールを上田桃子(31)、松森彩夏(23)と同組で回った。練習ラウンド中には上田から「体調は大丈夫なの?」と気遣われ「勝つとあまり眠れなくて…」と返した。2週連続で頂点に立つために費やしたエネルギーは想像以上のようだ。

 それでも18番ではドライバーを振り切って、約250ヤード先のフェアウェー中央へ運んだ。疲労を感じさせない一打に上田も「さすがだね」と絶賛。08年から約5年間米ツアーを主戦場とした上田は、自身も満足に眠れない日があったことを明かし「気持ちは分かる。でも全て経験。そういう状態でも勝っているんだからすごい」と太鼓判を押した。

 2日と3日は自宅で静養し、7月下旬から飼っている愛犬と触れ合った。「犬が来てから(成績が)変わったと言っても過言ではない。癒やされてます」。前々週は2位に4打差、前週は8打差をつけた。勢いそのままに、日本人初の偉業に挑む。(高橋 宏磁)

 ◆女子ツアーの3週連続V 1988年のツアー制施行後、全美貞(韓国)1人だけ。全は07年4月の屋島クイーンズ→5月のサロンパスワールドレディス→ヴァーナルレディース(大会名は全て当時)で優勝した。2週連続Vは25選手で計35回(全と畑岡を除く)。男子では73年のツアー制施行後、グラハム・マーシュ(74年)、謝敏男(82年)、尾崎将司(88、94年)の3選手(計4回)。

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