石川遼、4戦連続予選落ちも「光ある」


12番、ティーショットを曲げ、クラブを手から離す石川

12番、ティーショットを曲げ、クラブを手から離す石川

 ◆男子プロゴルフツアー 平和PGM選手権第2日(3日、沖縄・PGMゴルフリゾート)

 87位から出た石川遼(26)=カシオ=は3バーディー、3ボギー、3ダブルボギーの77と崩れ通算11オーバー98位。国内では2008年以来、自己ワーストに並ぶ4試合連続予選落ちを喫した。朴相賢(24)=韓国=が8アンダーで首位に立ち、手嶋多一(49)=ミズノ=が1打差の2位。

 最終9番でバーディーを奪っても、石川にガッツポーズはない。国内ワーストタイの4戦連続予選落ち。「瞬間、瞬間では試合をやりたくないと思うけど、最後を見ると光もある」と絞り出すように語った。

 出だしの10番で2打目を左に曲げOBとすると、11番は第1打を右に曲げるOBで連続でダブルボギー。改造中のスイングが安定せず、ショットが左右に乱れた。居残り練習の直前には、先輩の深堀圭一郎に「こんがらがってます」と悩みを吐露した。

 不調の理由は打つ直前に手首を使いすぎること。「インパクト直前のフェースの動きが他の選手の2倍以上ある」。なるべく手首を使わずに体全体で飛ばすスイングを習得中だが「練習場でも5割ぐらいの精度。どうしても手首を使う時がある」と悩みは深い。

 初日から2日連続で、スタート前に200球以上を打ち込んだ。初日終了後も約2時間の居残り練習を行うなど、オフの合宿並みの猛烈な練習量だった。現時点で結果は二の次。理想的なスイングの習得を最優先に考えている。「精神的にキツい部分はあるけど、やると決めたら貫きたい」。ただ上だけを見て、はい上がる。(高橋 宏磁)

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