松山英樹、安倍首相&トランプ米大統領と9ホールをラウンド


 米プロゴルフツアー日本男子最多5勝の松山英樹(25)=LEXUS=が5日、埼玉・川越市の霞ケ関カンツリー倶楽部(CC)でドナルド・トランプ米大統領(71)と安倍晋三首相(63)と20年東京五輪が開かれる東Cの1番からの9ホールをラウンドした。

 秋晴れの下、3年後の五輪会場は昼から夕方までかつてないほどの物々しい雰囲気に包まれた。最寄り駅からコースまでの間を制服姿の警官が巡回。約2時間のラウンド中も白バイやパトカーで近くの道路を駆け巡り、ゴルフ場の周囲には警察官が立って警備に当たった。

 上空にはヘリコプターが旋回。霞ケ関CCの正門付近にはテレビカメラなどを構えた報道陣が待機。また、3人の姿を一目見ようと、近所の親子連れなど約100人も木の隙間などから中の様子を食い入るように見つめていた。

 男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構関係者によると、日本のプロゴルファーが外国の首脳と公式な場でラウンドすることは「極めて異例なこと」という。

 進藤大典キャディー(37)らとともに立ち会った松山はラウンド後、マネジメント事務所を通じてコメントを発表した。「天候にも恵まれ、2020年東京五輪大会におけるゴルフ競技の舞台となります霞ケ関カンツリー倶楽部にて大変楽しくプレーさせていただきました。この貴重な経験を今後の自分のゴルフ人生に生かしてまいりたいと思います。このような貴重な機会を与えてくださいました、日米両国関係各位、および霞ケ関カンツリー倶楽部の皆様に熱くお礼申し上げます」

 8月下旬、トランプ大統領側から初来日時に「松山と一緒にラウンドしたい」との申し出が政府関係者を通じて届いた。トランプ大統領は当選前からゴルフ場経営に携わり、米ツアーの大会コースなどにも関わってきた。13―14年シーズンから世界最高峰の米ツアーに主戦場を置き、世界ランク4位の松山は米国への感謝の思いが強く、大統領の熱烈オファーを快諾した。10月の米国選抜対世界選抜の対抗戦プレジデンツカップ最終日の表彰式では、大統領との初対面も果たしていた。

 国内で調整を続ける松山は次戦、国内ツアーのダンロップフェニックス(16~19日、宮崎・フェニックスCC)に出場する予定。

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