【日本Sオレの今年イチ】〈6〉今平周吾、全米オープンの楽しさと悔しさ


全米オープン会場で、リッキー・ファウラー(左)と笑顔で肩を組む今平(本人提供)

 ◆今平周吾(3年連続3度目)25、レオパレスリゾートグアム=関西オープン優勝

 今年はいろいろありましたが、僕のニュースは6月の全米オープンに初出場したことです。昨年の全英オープン以来、2度目の海外ツアー(ともにメジャー)でしたが、米国での初めての試合ということで大きな意味がありました。

 僕は高校を2年で中退して、フロリダ州のIMGアカデミーに留学しました。当時の心境? 憧れですね。行くことに迷いはなかった。練習に集中できた2年間。外国の選手との差も、そこまでないなと感じられたことが収穫でした。

 全米オープンは小さい時から見ていた舞台なので、米国でメジャーに出られるんだな、ってうれしかった。練習日に現世界ランク8位のリッキー・ファウラー(米国)と2ショット写真を撮りました。アカデミーで一緒だった米ツアー1勝のエミリアノ・グリジョ(アルゼンチン)とも5年ぶりに再会しました。

 本番では飛ばす選手が多く、力が入ってしまい予選落ちでしたが、独特の雰囲気があり、楽しさと悔しさ両方です。向こうの選手と同じことをしていたらダメ。自分に合ったやり方でやらないといけないと再確認できた大会です。将来、米国でやりたい思いはあります。日本シリーズでは持ち味のショットの正確性で勝負したい。傾斜のあるグリーンも攻略して、目標は優勝です。(岩原 正幸)

 ◆今平 周吾(いまひら・しゅうご)1992年10月2日、埼玉・入間市生まれ。25歳。8歳で競技を始め、2006年の関東ジュニアで石川遼を1打抑えて優勝。08年日本ジュニアは松山英樹との最終日最終組対決を制して優勝。09年全米ジュニア選手権ベスト8。11年プロ転向。14年下部ツアー賞金王。今季賞金ランク5位。165センチ、60キロ。家族は両親と姉。

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