谷口徹が首位発進 5年ぶりゴルフ日本シリーズ「優勝して出たい」


1番、ティーショットを放つ谷口。4アンダーで首位に立った

1番、ティーショットを放つ谷口。4アンダーで首位に立った

 ◆男子プロゴルフツアーカシオワールドオープン第1日(23日、高知・Kochi黒潮CC=7315ヤード、パー72)

 通算19勝の谷口徹(49)=フリー=が6バーディー、2ボギーの4アンダー68で回り、今季2度目の首位発進。賞金ランク41位で最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(30日開幕・東京よみうりCC、報知新聞社主催)の出場権はないが「優勝して出たい」と5年ぶりの出場を狙う。片岡大育(29)=Kochi黒潮CC=、時松隆光(24)=筑紫ケ丘GC=の3人が首位。

 後半の10番、20メートルのバーディーパットを沈めた谷口が久々のドヤ顔を見せた。「ラッキーなバーディーで勢いに乗れた」。風が強くなった16番で7メートル、17番で4メートルを決めて伸ばし、5月以来の首位発進だ。

 4月末から3戦連続でV争い(2位、3位、8位)も「勝てなかったことでスイング全般を変えた」。だが裏目に出て調子を崩し、7月以降は12戦中8戦で予選落ち。「努力と成績が反比例する」とボヤいた。前週は19日の最終日後に会場の宮崎から大阪へ飛び、大好きな人気デュオ・コブクロのライブへ。「“無”になるというか、元気になったね」。考えがシンプルになりゴルフも好転した。

 5年ぶりの日本シリーズ出場は、今週優勝か賞金上位者の資格でランク29位・大堀裕次郎(26)を抜く必要があり、今大会で単独6位以上が最低条件だ。「大堀はオフの合宿で面倒見とるし、譲ってくれるんちゃう」と“谷口節”を披露した後「優勝して出たい。自信が回復してるので確信にしたい」と口元を引き締めた。狙うは節目の20勝目だ。(岩原 正幸)

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