今平周吾、半袖で1差2位!体感温度4度も逆転賞金王へ気合


10番ティーショットを放つ今平(カメラ・谷口 健二)

10番ティーショットを放つ今平(カメラ・谷口 健二)

 ◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン第2日(24日、高知・Kochi黒潮CC)

 6位から出た今平周吾(25)=レオパレスリゾートグアム=が5バーディー、2ボギーの69で回り通算5アンダーで首位と1打差の2位に浮上。体感温度約4度の寒さの中でも、気合の半袖姿でプレー。賞金ランク5位で同首位の小平智(28)=Admiral=とは5990万円差あるが「シンプルに2連勝を狙う」と初の逆転賞金王を目指す。

 午後3時すぎ、風速3メートルの冷たい秋風が吹くなかで迎えた17番ボギー後の最終18番。薄手の半袖姿の今平は、燃えたぎっていた。「パー5だし、しっかり取りたい」。ピンまで25ヤードの第3打をサンドウェッジで1メートルにつける得意の小技でバーディー締め。69で1打差2位のV戦線に浮上した。

 ショット間移動は上着を羽織るが、スイング時は常に半袖。ホールアウト時の気温は11度、体感温度約4度。洋服を重ね着したり、ネックウォーマーを着用する選手もおり、9ホール終了時にストーブで暖を取る姿も。だが今平は「セーターを着ていると振れない。バックスイングで引っ掛かる」というポリシーを貫いた。

 先輩プロからいじられるが「もともと汗っかきなので」と、どこ吹く風。毎年極寒で行われる最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(30日開幕・東京よみうりCC、報知新聞社主催)にも「なるべく半袖で頑張ろうかな」と意欲を見せた。

 半袖男を刺激したのが、20日に宮崎でのテレビマッチ収録で共演した1学年上の松山英樹(25)だ。08年日本ジュニアでは最終日最終組対決を制したが、相手はいまや世界ランク5位。その松山から「頑張ってるね」と激励を受け「見ていてくれてうれしい。でも、まだまだ追いついていない」と気持ちに火が付いた。

 逆転賞金王には、ランク首位の小平が予選を通過したため、2連勝が絶対条件。14年には半袖がトレードマークの小田孔明(39)が賞金王に輝いた例がある。「優勝しないと賞金王になれないので気負いはない」。クールな男が熱い逆転劇を見せる。(岩原 正幸)

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