◆プロゴルフ男子、シニア、女子対抗戦日立3ツアーズ選手権(10日、千葉・グリッサンドGC、賞金総額5700万円)
各団体6選手が参加して行われ、男子が合計11・5ポイントで2年連続7度目の優勝を飾った。各ペアのいい方のボールを採用する「ベストボール方式」で行われた第1ステージ(S)で4・5ポイントを奪って首位に立つと、1つのボールを交互に打つ「オルタネード方式」の第2Sも7点を加算し、2位のシニアに2・5ポイント差をつけた。女子は6・5ポイントの3位だった。
08年賞金女王で妻の古閑美保さん(35)をキャディーに初起用し、今平周吾(25)=レオパレスリゾートグアム=とのペアで計4・5ポイントを稼いだ小平智(28)=Admiral=が、2年連続大会史上最多3度目のMVPに選ばれた。
◇日本ゴルフツアー機構の青木功会長(2連覇後、男子チームの選手たちに胴上げされ3度宙を舞った)「胴上げは去年よりも高くて怖かった。でもうれしいよ。今年は(賞金ランク上位から)C・キム(米国)を除いてみんな来てくれたから、こういう結果になることはわかっていたし、団結力が強かった」
◇宮里優作(史上初の選手会長賞金王は、チームのまとめ役として奮闘)「ほっとしています。みんな頑張ってくれたので。チームワークが良かったですね」
◇小平智(妻・古閑美保さんをキャディーに初起用し、大会最多2年連続3度目のMVPの活躍)「大会を盛り上げるのを美保も手伝ってくれてうれしいですね。MVPはめちゃくちゃうれしい。お祭りみたいな感じで楽しくできました」
◇池田勇太(片山とのリオ五輪代表ペアで勝ちにこだわり)「男子が勝たないと始まらないな、というところがある。晋呉さんと久しぶりに組んで、いいゴルフがお互いにできた。やっぱりこのコンビは永久に不滅だな、と思いました」
◇片山晋呉(ツアー31勝の45歳は、自身7度目の出場で5度目の優勝)「今年は勇太とチームワークが良くて勝てた。一番年上で、もうすぐシニアの方へ足を突っ込む年齢になってきましたけど、できるだけ長くこちらのチームで3ツアーズに参加したいです」
◇H・W・リュー(初出場で優作とのペアで3ポイントを獲得)「宮里さんのゴルフからものすごく勉強になりました。少しでもチームに貢献できればと思っていた」
◇今平周吾(男子最年少の25歳は小平とのペアで4・5ポイントを稼ぎ出し)「初出場で緊張したんですけど、小平さんがいい雰囲気にしてくれたので。とても回りやすく、いいプレーができました」
◇プラヤド・マークセン(タイ人の2年連続のシニア賞金王は大活躍)「去年よりも調子はよかった。アイアンとパターの調子が良かった。来年も日本でやります。日本シニアオープンを取りたいです」
◇鈴木愛(23歳の賞金女王は、パー5での男子の飛距離に完敗)「緊張はしましたけど、すごく楽しくできたかな。私たちの組はかなりレベルが高くて3位だったので気落ちしました。ロングホールは2打で届かない。男子とシニアは2打で届くので、もうちょっと(女子のティーを)前にして頂きたいですね」