◆男子プロゴルフツアー アジアツアー共同主管 レオパレス21 ミャンマー・オープン最終日(28日、ミャンマーパンラインGC)
6位から出たプロ6年目の池村寛世(ともよ、22)=フリー=が6バーディー、2ボギーの67をマークし通算11アンダーで自己最高の2位に入った。出場権がなかった昨年大会は現地で繰り上がり出場を待ったが、巡ってこなかった悔しさを晴らした。コースレコード63の小平智(28)=Admiral=は2戦連続の2位。左打ちのポール・ピーターソン(29)=米国=が13アンダーで逆転優勝。
気温34度の炎天下、池村は気持ちよさそうに汗を拭った。パーオン率は全体1位の88・89%。12番で6メートル、14番で4メートルを沈めて首位を猛追。16番で1メートル半のパーパットがカップに蹴られ、勢いは止まったが、67の11アンダーで昨年10月ツアーワールド・カップの3位を更新する自己最高の2位。「2桁アンダーの目標を達成できて良かった」とうなずいた。
昨年は繰り上がり出場を目指し、現地で練習したが出場権は巡ってこなかった。「テレビで見て、今年は活躍したいと思っていた」。猛暑と緊張のせいか、11番第1打の前に鼻血を流したが、氷で頭部を冷やしてすぐに止めた。鹿児島の実家は、芋焼酎「魔王」の原料を出荷するサツマイモ農家で小学3年から畑仕事を手伝う。昨季賞金ランク74位で初シードを得ると、父親から「もういいからゴルフに集中しろ」と言われた。「自信になる。勝ちたい意欲を大きくしたい」。166センチの小さな飛ばし屋は初Vに視線を向けた。