鈴木愛が今季初V!海外勢止めた


18番、ウィニングパットを沈め、万歳をして喜ぶ鈴木愛

18番、ウィニングパットを沈め、万歳をして喜ぶ鈴木愛

 ◆女子プロゴルフツアー Tポイントレディス最終日(18日、大阪・茨木国際GC)

 首位から出た昨季賞金女王・鈴木愛(23)=セールスフォース=が4バーディー、2ボギーの69で回り、通算8アンダーで今季初Vとなる通算6勝目。88年のツアー制施行後で初となる海外勢の開幕3連勝を阻止し、29日開幕の海外メジャー第1戦ANAインスピレーション(米カリフォルニア州ミッションヒルズCC)に弾みをつけた。今大会は36ホールの短縮競技で、賞金加算は75%に減額。選手には主催者の厚意で満額が支払われる。

 昨年の賞金女王が意地を見せた。鈴木は昨年6月のアース・モンダミンカップ以来の勝利。今季開幕からの2連戦を含め、昨年11月から4戦続いた日本勢の連敗も止めた。日の丸が刺しゅうされた赤いヤーデージブックカバーで戦う今季は3位、2位、Vと好調。史上6人目(ツアー制施行後)の2年連続女王へ早くも賞金ランク首位浮上だ。

 圧巻は2番。グリーン左ラフから残り20ヤードを54度ウェッジでチップインバーディー。「今週いろんな種類のアプローチ練習をやった成果が出た」。2週後のANAインスピレーションを見据えたもの。21日に渡米し、一度、米東部で5月末の全米女子オープン(アラバマ州ショールクリークCC)の練習ラウンドを行った後、3000キロ以上を離れた西海岸に移動する。「今までの経験をしっかり出したい」。日本のエースは世界に目を向けた。(岩原 正幸)

最新のカテゴリー記事