永井花奈、ツアー初ホールインワン!2勝目へ首位発進…11番パー3


17番、満開の桜を背にティーショットを放つ永井花奈(カメラ・川口 浩)

17番、満開の桜を背にティーショットを放つ永井花奈(カメラ・川口 浩)

 ◆女子プロゴルフツアー ヤマハレディース第1日(29日・葛城GC山名C=6564ヤード、パー72)

 ツアー本格参戦2年目の永井花奈(20)=デンソー=が自身ツアー初のホールインワンを含む1イーグル、4バーディー、2ボギーの4アンダー68で初めて首位発進した。11番パー3(146ヤード)、8アイアンでエースを達成。アンダーパーが12人しかいない難コースを攻略し、昨年10月の樋口久子・三菱電機レディス以来の通算2勝目へ視界良好だ。青木瀬令奈(25)=三和シヤッター工業=らが3アンダーで2位につけた。

 その瞬間は見ていなかった。10番から出てバーディー発進で迎えた11番パー3。永井が8アイアンを振り抜くと、打球はピン1メートル手前に落ちてそのまま転がり、カップに吸い込まれた。「(グリーンが)光ってよく見えなくて。いい所に飛んで行ったので大丈夫だろうと目を離したら(観客に)『入ったー』と言われてびっくりした」。驚きの表情でキャディーとハイタッチを交わした。

 ツアーで初めてのホールインワン。プライベートでは一度もなく、ジュニア時代の大会とプロでの予選会に続く3度目だという。「全部、試合ですね。2回ともウッドだったので、アイアンでは初めて」。勢いに乗った20歳は、1、2番をボギーとした後半にも、2つのパー3でバーディーを奪い、68で初の首位スタート。「ショットが良くて助けられた。いつもはパー3がダメだけど、珍しいバーディーの取り方」と笑った。

 この日は、2週連続で最終日最終組を回った新人・三浦桃香(19)と2季ぶりの同組。1学年下の黄金世代の台頭に「そこまで気にする余裕はない」と強調したが、98位だった三浦を「少し疲れていたのかな」と気遣うなど、先輩の“貫禄”を示した。

 昨年の初優勝は短縮競技の2日間大会だった。「4日間での優勝だったらうれしい。明日は午後スタートで風もあるので、ショットがキーになる」。ミラクルの余韻に浸ることなく、2勝目へ気を引き締めた。

 ◆永井 花奈(ながい・かな)1997年6月16日、東京・品川区生まれ。20歳。6歳からゴルフを始め、東京・日出高1、2年時の2013、14年に関東女子選手権を連覇。14年からナショナルチーム入り。同年の日本女子オープン3位。16年7月のプロテストでトップ合格し昨年は賞金ランク20位。家族は両親。155センチ、55キロ。

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