◆男子ゴルフ 千葉オープン(6日、千葉・太平洋C成田C、賞金総額1400万円(優勝360万円、観衆615)
今季国内初戦で首位から出た石川遼(26)=カシオ=は4バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの75だったが通算4アンダーで初優勝。次週男子ツアー国内開幕戦・東建ホームメイトカップ(12~15日、三重・東建多度CC名古屋)に弾みをつけた。試合後は愛知県内の宿舎に直行し“中0日”で地区大会の岐阜オープン(7~8日、岐阜・各務原CC)に出場する。
台風並みの強風に耐え、石川が粘って地区大会初Vを飾った。4アンダーで首位に並んでいた同組の太田が最終18番で1メートルのパーパットを外して決着。「プレーオフだと思っていたので、まさか」と驚きながら「すごくいい経験でした」と、16年8月のRIZAP KBCオーガスタ以来の優勝を喜んだ。
6番で第1打が右OBのダボ、15番は池に入れるボギーで太田に並ばれたが、18番はドライバーをフェアウェーに運んでパー。2年ぶりの優勝争いに緊張する中で「いいショットが打てた」と収穫を得た。次戦の岐阜オープンに向け午後5時半に試合会場を出て車と新幹線で移動。7日はラウンド経験のないコースで午前10時50分にスタートする。
「優勝したのに明日試合があるのは新鮮。開幕に向けていい準備ができそうです」。あえて選んだ強行軍で、完全復活への手応えをつかんだ。(岩崎 敦)