石川遼、1差で選手会長開幕Vならず


優勝した重永(手前)を祝福する石川

優勝した重永(手前)を祝福する石川

 ◆男子プロゴルフツアー 東建ホームメイトカップ最終日(15日、三重・東建多度CC名古屋)

 プロ転向11年目の重永亜斗夢(あとむ、29)=ホームテック=が強風の中、73とスコアを落としたものの、1打差で逃げ切り、悲願のツアー初優勝を果たした。5年前に診断された国の難病指定の「潰瘍性大腸炎」を患う中、今年から新たにスポンサー契約した製薬会社のサポートを受けて、体調面が好転した。現在も一日3回、薬の服用を欠かせない苦労人が、病と闘う患者に勇気を届けた。

 4打差2位から逆転を狙ったが、選手会長国内開幕戦Vはならなかった。1番でカラーから10メートルを決めてパーセーブし、2番は5メートルを沈めたが、ショットが左右に曲がり、「(伸ばし合いで)気迫のぶつかり合いになれば、もう少し面白かった」と悔やんだ。昨年11月のカシオワールドオープンに続き、国内2戦連続で1打差の2位。「終盤からはいいショットがあり、楽しみ」と、次週に気持ちを向けた。

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