小平智、大逆転で米ツアー初優勝 日本人男子5人目 参戦15戦目でのVは日本人最速


 ◆米男子プロゴルフツアー RBCヘリテージ最終日(15日、米サウスカロライナ州・ハーバータウン・リンクス(7099ヤード、パー71)

 風の強い中で最終ラウンドが行われ、首位と6打差12位で出た小平智(28)=Admiral=が7バーディー、2ボギーのベストスコア66をマーク。通算12アンダーで並んだ金シウ(22)=韓国=とのプレーオフを3ホール目にバーディーを奪って制し、米ツアー初優勝を大逆転で飾った。14年6月の松山英樹以来となる日本男子5人目の米ツアー制覇で青木功、今田竜二、丸山茂樹に続く快挙となった。米ツアー参戦15戦目での優勝は松山の26戦を塗り替え、日本人最速記録だった。

 ◆過去に米男子ツアーで優勝した日本男子

 ▽青木功 1983年2月、ハワイアンオープン最終日の18番パー5で奇跡のイーグル。ジャック・レナー(米国)を大逆転し、日本勢初制覇。

 ▽丸山茂樹 2001年7月のグレーター・ミルウォーキーオープンで、チャールズ・ハウエル(米国)とのプレーオフを制して初優勝。02年5月、ベリゾン・バイロンネルソンクラシックで2勝目、03年10月、クライスラークラシックで3勝目を挙げた。

 ▽今田竜二 08年5月、AT&Tクラシックでケニー・ペリー(米国)とのプレーオフを制した。前年大会プレーオフで敗れた雪辱を果たし、日本勢3人目の優勝。

 ▽松山英樹 14年6月のメモリアル・トーナメントで、通算13アンダーで並んだケビン・ナ(米国)とのプレーオフを1ホール目で制した。日本人4人目の優勝を22歳の最年少で達成した。その後、16年と17年のフェニックス・オープン、16年の世界選手権シリーズのHSBCチャンピオンズ、17年の世界選手権シリーズのブリヂストン招待と日本人最多5勝まで伸ばしている。

 ◆小平 智(こだいら・さとし)1989年9月11日、東京・三鷹市生まれ。28歳。10歳からゴルフを始め、駒場学園高から日大へ進学。2年で中退して2010年にプロ転向。13年の国内メジャー、日本ツアー選手権で初優勝。15年日本オープンを制してメジャー2冠。17年3月に08年賞金女王の古閑美保さんと結婚し、同年の賞金ランクは自己最高の2位。日本ツアー通算6勝。172センチ、70キロ。

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