畑岡奈紗、粘りの72で3差8位浮上…1977年樋口久子以来の日本女子メジャーV視界


 ◆米女子プロゴルフツアーメジャー第3戦 全米女子プロ選手権第2日(30日、米イリノイ州ケンパーレークスGC=6741ヤード、パー72)

 10位から出た畑岡奈紗(19)=森ビル=は好調なパットを武器に4バーディー、4ボギーの72と粘り、通算3アンダーで首位と3打差をキープして8位に浮上した。上原彩子(34)=モスバーガー=は74で2オーバー54位、横峯さくら(32)=エプソン=も74で回り、3オーバー64位で決勝ラウンドへ進んだ。野村敏京(25)=Qセルズ=は9オーバーで予選落ち。朴城ヒョン(韓国)ら3人が6アンダーで首位。

 最終18番、5メートルを沈めてバーディーを奪った畑岡は「イーブンに戻したかった。入って良かった」とガッツポーズで締めた。フェアウェーを捉えたのは8ホール、パーオンは10ホールにとどまったが、好調なパットでスコアを作った。風のある難条件で上位陣が伸ばせない中で8位に上昇した。

 3番パー3では、もう少しでホールインワンという一打を披露した。ただ第1打が右に出た4番は池、9番も木の下に打ち込んだ。「風が強い中でティーショットがブレた」。それでも、ともにしぶといパットを決めパーセーブ。「オーバーパーにしなかった。最低ラインはクリアした」と胸を張った。

 前週のツアー初勝利で注目度が上がった19歳は海外メディアにも囲まれた。「(決勝は)少し緊張が出るかも。頭を使うコースなのでミスジャッジしないように」。1977年大会の樋口久子以来、日本女子2人目のメジャー優勝を見据えた。

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