10月シニアデビューの深堀が2回戦突破 片山はシード選手として3回戦から出場


深堀圭一郎

深堀圭一郎

 ◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダマッチプレー選手権 第2日(27日、埼玉・鳩山CC=7115ヤード、パー72)

 ツアーで唯一のマッチプレー形式で行われ、49歳のベテラン、深堀圭一郎(フォーラムエンジニアリング)は2回戦でオーストラリアのW・J・リー(32)=フリー=に2アンド1(1ホール残して2アップ)で勝利した。3回戦(9月5日)で韓国の黄重坤(26)=フリー=と対戦する。1回戦で選手会長の石川遼(26)=カシオ=を下した塩見好輝(27)=国際スポーツ振興協会=は東北福祉大の先輩の岩田寛(37)=フリー=に1アップで勝った。

 ゴルフ界の「プリンス」と呼ばれた深堀も、今年10月9日にシニアツアー出場資格の50歳の誕生日を迎える。レギュラーツアーと並行し、シニアツアーにも挑戦する。「まずはレギュラーツアーの賞金シードを獲得することが目標。10月以降、タイミングを見てシニアツアーにも出たい。せっかく長くゴルフをやってきたので両方のフィールドでやりたいですね」と爽やかに話した。

 昨年11月、左肘を痛め、検査の結果、左上腕外側上顆(か)筋断裂と診断された。「一時、握力は6キロまで下がってしまった。3月から練習を始めたが、激痛でやめた。5月から練習を再開したが、1日30~50球の制限付き。今も練習より体の手入れに時間をかけています」と説明する。

 それでも、あくまで意欲的。「体調は100%ではないし、痛みが100%なくなることもないが、前向きにやっています」と笑顔で話す。

 今大会は賞金総額(2億3000万円)、優勝賞金(5200万円)ともにツアーNO1の高額賞金トーナメント。深堀はさらに勝ち進めば3年ぶりの賞金シード復活が見えてくる。マッチプレーの心得は「先にボギーを打たないこと。攻める時は大胆に」という。老練、かつ若々しい49歳は、シニアデビューを前にレギュラーツアーでも存在感を発揮している。

 今大会は1、2回戦が26、27日に行われ、3回戦から決勝は9月5~9日に同CCで再開される。日本ツアー選手権森ビル杯のプロアマ戦(5月30日)で同組の招待客に不適切な対応をしてツアー出場を自粛中の片山晋呉(45)=イーグルポイントGC=はRIZAP KBCオーガスタ(8月23~26日、福岡・芥屋GC)でツアー復帰し、今大会には昨年大会覇者のシード選手として3回戦から出場。1、2回戦を突破した藤島征次(33)=ロイズコーポレーション=と対戦する。

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