松森杏佳、特例・プロ入りに向け予選突破…姉・彩夏に続く姉妹Vへ


17番でティーショットを放つ松森杏佳

 ◆女子プロゴルフツアー 北海道meijiカップ第2日(4日、北海道・札幌国際CC島松C)

 単年登録でツアー参戦3年目の松森杏佳(22)=スターツ=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算5アンダー。首位と6打差の5位で4戦ぶりの予選突破を果たした。先月の最終プロテストは不合格も、初の賞金シード獲得(賞金ランク50位以内)なら特例で日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の「プロ会員」になれる。ベストスコア64をマークした福田真未(26)=えんホールディングス=が11アンダーの単独首位。

 北の大地で松森姉妹の妹が復活ののろしを上げた。13、14番で3メートルを沈めるなど5バーディー。「パターに救われました。プロテスト後、次の日から切り替えましたよ」と安どの笑みだ。

 3日の第1ラウンドスタート20分前。練習場で「何か違う。入らない」と、契約するテーラーメイド社のピン型の新パターへ急きょ変更した。実戦初投入も「タッチや飛び出しがイメージ通りでした」と、2日連続の27パットで硬く速いグリーンにハマった。

 15、16年とプロテストに失敗。最終予選会19位の資格で参戦した今季は、賞金ランクで自己最高の61位につける。来年からは規則変更により予選会受験は原則、会員が条件となる。だが前週のプロテストは54位で3度目の失敗。「ジンギスカンやラーメン、おすし」と北海道グルメで再起への力を充電し「ジンギスカンは3人前くらい? やけ食いしてるのかも」と笑った。

 首位とは6打差だが、ツアー屈指の難コースだけに姉・彩夏(24)に続く史上2組目の姉妹Vの可能性も残る。「早くシードを決められるように。一打一打を大切に。一つでも上の順位にいきたい」。シード確定までは残り約1400万円。“逆転”プロ入りへ、一打もおろそかにできない。(榎本 友一)

 ◆今後のツアー出場条件 これまではLPGAの非会員でも受験可能だった予選会への出場資格が来年度から原則、会員のみに変更。今年から翌年度のシードを獲得した単年登録者は、プロテスト合格者と同じ扱いで入会を認める(来年も同様になる見込み)。

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