松山英樹、25位→4位 約8か月ぶりトップ10入り


 ◆米男子プロゴルフツアー プレーオフシリーズ第2戦 デクテクノロジーズ選手権最終日(3日・米マサチューセッツ州TPCノストン)

 首位と7打差の25位で出た松山英樹(26)=LEXUS=は得意のアイアンショットが好調で8バーディー、2ボギーの65で回り、通算12アンダーの4位に入った。約8か月ぶり今季3度目のトップ10入りで、年間総合優勝を争う獲得ポイントで58位から28位に急浮上し、日本人初となる5年連続の最終戦進出圏内(30位以内)に初突入した。24歳のブライソン・デシャンボー(米国)が67で回り、16アンダーと伸ばして2週連続優勝で、今季3勝目となる通算4勝目。

 日本のエースが5連戦の疲れも見せずに猛チャージをかけた。松山は得意の最終日に、武器であるアイアンショットでさえを見せて8バーディーを量産。今季自己最高に並ぶ4位で、年間獲得賞金も5年連続で200万ドル(約2億2000万円)を突破。「ショットの感触は良くない中、伸ばせたのは大きい」と納得の表情だった。

 1メートル半につけた3番を皮切りに、ショットを次々とピンに絡めて破竹の5連続バーディー。9番では6メートル、10番はエッジから7メートルを決め、大歓声に手を上げて応えた。この時点で首位に立ち、日本人初のPOシリーズ初Vの夢も膨らんだが、11番で80センチを外して初ボギーとすると、12番も3パットボギーで4位で終えた。それでも、今大会4日間で決めたパットの総距離は全体1位と苦手のグリーン上でもさえを見せている。

 昨季はポイント首位でPO進出も、PO4戦で振るわず総合8位で終えた。今年は76位で迎えたPOで15位、4位と上昇気流に乗って第3戦へ進出。30人に絞られる最終戦出場圏内にも初突入した。最終戦に残れば来年の4大メジャー全ての出場権を獲得できる。松山は「良いショットも少しずつ打てるようになってきた。ちょっと楽しみになった」と明るい表情で、6日開幕の次戦に向かった。

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