◆女子プロゴルフツアーメジャー第2戦 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第3日(8日、富山・小杉CC=6605ヤード、パー72)
パットの名手で昨年賞金女王の鈴木愛(24)=セールスフォース=が、9試合ぶりの復帰戦で「人生初」の5パットを喫した。8番パー5でトリプルボギーをたたくなど75と崩れ、通算イーブンパーで31位に後退。「さすがにカチンときた」という怒りのラウンドで、賞金ランク首位から陥落の危機を迎えた。71の申ジエ(韓国)が12アンダーでメジャー2連勝に王手をかけた。
ぶ然とした表情が全てを物語っていた。平均パット数で2016年1位、賞金女王に輝いた昨年も2位の鈴木が、グリーン上で苦戦した。8番パー5、ピン手前30メートルからのバーディーパットが傾斜で元の位置に戻ると、5打目は奥のカラーへ。6打目もショートし、3オン5パットのトリプルボギーとなった。「超つまらなかった。5回パターしたのは人生で初めて。(自分に)腹が立った」と、平常心を保つのが難しかった。
右手首痛が回復し約2か月ぶりの試合で、初日こそ24パットも、2日目は31、この日は28パットと本調子ではない。申が逃げ切り優勝した場合、4月最終週から守っている賞金ランク首位を明け渡す可能性がある。「(最終日は)60台を目指す」と、必死に気持ちを切り替えた。
◆賞金女王争い 申が優勝賞金3600万円を加えると今季獲得賞金は約1億2451万円。その場合、鈴木は2位(同1760万円)に入らなければ首位から陥落する。