畑岡6差17位、V3へ辛うじて望みつなぐ…世界メジャー2勝の柳簫然が首位


4番ティーショットを放つ畑岡奈紗

4番ティーショットを放つ畑岡奈紗

 ◆女子プロゴルフツアーメジャー第3戦日本女子オープン第1日(27日、千葉CC野田C=6677ヤード、パー72)

 1968年の第1回大会から4連覇した樋口久子以来、史上2人目となる3連覇を狙う畑岡奈紗(19)=森ビル=は3バーディー、2ボギーの1アンダー、71で回り、首位と6打差の17位スタートを切った。一時、2オーバーまでスコアを落としたが、13番で初バーディー奪い、さらに17番、18番を連続バーディーで締めてV3に辛うじて望みをつないだ。「ボギーは2つまではしようがないと思って、気持ちを切り替えた。残り3ホールでようやくショットがピンに絡んだ」と冷静に初日を振り返った。

 畑岡と同組で回った韓国の柳簫然(28)が大会最少ストロークに並ぶ65をたたき出し、首位。11年全米女子オープン、17年ANAインスピレーションと世界メジャー2勝の実力を見せつけた。「ショット、パットがかみ合った。これまでナショナルオープンは米国、カナダ、中国で勝った。日本で最も名誉ある今大会も勝ちたい」と4つ目のビッグタイトル獲得に意欲を示した。

 2打差2位は高橋彩華(20)=フリー=、台湾のフェービー・ヤオ(25)=フリー=。さらに1打差の4位に渡辺彩香(25)=大東建託=、韓国のイ・ナリ(30)=ゴルフ5=が続く。

 ドライバー飛距離ランク2位(259・16ヤード)の葭葉ルミ(25)=富士住建=は6位。先週の米男子ツアー最終戦、ツアー選手権で5年ぶりの復活優勝を飾ったタイガー・ウッズ(42)=米国=と同じくナイキと総合契約を結ぶ葭葉は「タイガーの優勝シーンは録画して何度も見ました。素晴らしかった。感動しました。私も女タイガーと呼ばれたらいいですね」と笑顔を見せた。

 葭葉がプロとして初めて出場した大会は愛知・名古屋GC和合Cで開催された2011年の日本女子オープン。2日間で19オーバーをたたき、予選落ち。「プロが戦うコースはこんなに難しいのか、とくじけました。プロになるのを辞めようとさえ思いました」と失意のどん底に突き落とされたプロデビュー戦を振り返る。それから7年。「日本女子オープンは一度は取りたい」。男子プロ並みのマッスルバックアイアン、重く硬いシャフトを使いこなす“女タイガー”は初のメジャー優勝への意気込みを隠さなかった。

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