◆女子プロゴルフツアーメジャー第3戦日本女子オープン第2日(28日、千葉CC野田C=6677ヤード、パー72)
120選手が参加し、60選手ずつが午前、午後組に分かれてプレー。濃霧のため、30分遅れでスタートし、午前組がホールアウトした。
午前組では、首位と6打差の17位からスタートした畑岡奈紗(19)=森ビル=が7バーディー、1ボギーの66で回り、通算7アンダーとして、一気に首位と2打差の2位までロケットのように急浮上した。1968年の第1回大会から4連覇した樋口久子以来、史上2人目となる3連覇に向けてNASAチャージをかけた。
2打差2位から出た台湾のフェービー・ヤオ(25)=フリー=が68で回り、通算9アンダーで首位。第1日に大会最少ストロークに並ぶ65をたたき出し、首位スタートを切った柳簫然はスコアを伸ばせず、畑岡と並び、2打差の2位。第1日に6位スタートの葭葉ルミ(25)=富士住建=、9位で国内アマチュアランク1位の西村優菜(18)=大阪・大商大高3年=らは午後組。
NASAがロケットスタートを決めた。畑岡は10番からティーオフし、2ホール目の11番パー5。同組の安田祐香(17)=兵庫・滝川二高3年=が第3打をピン30センチにつけるスーパーショットを放ったが、その後に第3打を放った畑岡はさらにその内側につけるウルトラスーパーショット。「さすが。畑岡さんは強いと思った」安田も脱帽する圧巻バーディーで波にのると、12、13番と3連続バーディーを奪った。
後半の8番パー3は4ユーティリティーで放った第1打がカップ20センチ弱へ。201ヤードの難関ホールで、もう少しでホールインワンのスーパープレーで大観衆を沸かせた。
「スコアはまだ十分ではありませんね。3~4メートルのバーディーチャンスをいくつか外しているので」。66のビッグスコアにも畑岡はあくまで冷静。同組で回り、スコアを伸ばせなかった柳簫然を捕らえ、堂々と優勝争いに加わった。現時点でトップのヤオとは2打差。残り2日。1977年全米女子プロ選手権優勝など多くの伝説を残した樋口久子以来の日本女子オープン3連覇へ、チャンスは十分にある。