2017JNJGインターナショナルジュニアクラシック 大会レポート


■ 最終日(10月6日)

 豪州・サイプレスレイクスゴルフ&CCで開催されたJNJGインターナショナルジュニアクラシックが6日に大会最終日を迎えた。
 豪州の地域別代表と世界各国から234人が参加し、チーム団体戦(男女各1人ずつ2人の合計スコア)、個人戦の男女別と年齢別の部門で争われた。日本チーム(梅津君、西郷さんの合計スコア)の団体戦は17チーム中7位、個人戦は梅津君が男子全体で76位タイ、16歳男子の部で23位、小屋君は男子全体で94位タイ、15歳男子の部で33位、西郷さんは女子全体で11位タイ、15歳女子の部で4位、榎本さんは女子全体で47位タイ、15歳女子の部で20位タイとなり慣れない海外での4日間の競技を終えた。
 4人の夢である“プロゴルファー”になるため、世界を経験することで得た収穫や課題が夢への大きな一歩を踏み出す良い経験となった。


最終日に復調。小屋君

最終日に復調。小屋君

ホールアウトし同組の選手と握手する小屋君(左手前)

ホールアウトし同組の選手と握手する小屋君(左手前)


ドライバーショットが好調の榎本さん

ドライバーショットが好調の榎本さん

海外試合らしく女性はハグでホールアウト榎本さん

海外試合らしく女性はハグでホールアウト榎本さん


ドライバー飛距離は外国選手にひけをとらない梅津君

ドライバー飛距離は外国選手にひけをとらない梅津君

アプローチをする梅津君

アプローチをする梅津君


最終ホールでドライバーショットを放つ梅津君

最終ホールでドライバーショットを放つ梅津君

最後まで上位争いを繰り広げた西郷さん

最後まで上位争いを繰り広げた西郷さん


最終ホールでカップイン。西郷さん

最終ホールでカップイン。西郷さん

主宰者の豪州伝説のプロゴルファー、ジャック・ニュートンさんと記念撮影(左から西郷さん、J・ニュートンさん、榎本さん、小屋君)

主宰者の豪州伝説のプロゴルファー、ジャック・ニュートンさんと記念撮影(左から西郷さん、J・ニュートンさん、榎本さん、小屋君)


今大会の総責任者、デールさんを囲んで笑顔の日本選手(小屋君、梅津君、デールさん、西郷さん、榎本さん)

今大会の総責任者、デールさんを囲んで笑顔の日本選手(小屋君、梅津君、デールさん、西郷さん、榎本さん)


<最終日成績表>
1st2nd3rdFinal(現在の順位)(現在の順位)
選手名部門10月3日(火)10月4日(水)10月5日(木)10月6日(金)TOTAL年齢別総合
榎本 杏果15歳女子83837683325+37T20T47
西郷 真央15歳女子75707474293+54T11
小屋 将一郎15歳男子85828576328+4033T94
梅津 慶士16歳男子83798175318+3023T76


■ 大会第3日(10月5日)

 日本代表選手4人が揃って前日からの順位を上げた。大会3日目は全体がスコアメイクに苦しむなか、少ないチャンスをものにし、ミスを最小限に食い止められ、最終日に向け期待が持てる内容となった。
 有言実行だ。復調気配の榎本さんは実は昨日のラウンド終了後「明日は76以下でラウンドします」と宣言通り、前半5オーバー、後半1アンダーの大会自身ベストの76で3日目を終えた。ショットに安定感が増してきたのと同時にグリーンにも慣れてきた。最終18番ホールの15メートル下りの強烈なスライスラインを見事読み切りバーディーフィニッシュ。チーム最年少のムードメーカーは大会最終日の4日目、気力を振り絞る。
 同じく14歳の小屋君は外国特有の芝に対応しきれず悪戦苦闘。「芝が日本と比べて薄く、体が無意識のうちにダフるのを怖がっている」とアイアンショットがトップしてしまい、グリーンオーバーの罰打でスコアがまとまらない。14歳ながら上級生の外国人選手と交ざっても飛距離は圧倒している。「このままじゃ駄目。最後は70台でまわりたい」と自身に奮起を促し、目標を達成するため強い気持ちで最終日に臨む。


スコアを落とすも順位を上げた西郷さん。15歳女子の部の優勝も視野に。

スコアを落とすも順位を上げた西郷さん。15歳女子の部の優勝も視野に。

有言実行の榎本さん

有言実行の榎本さん


本来の調子が出ず、苦悩の小屋君

本来の調子が出ず、苦悩の小屋君

チーム主将の梅津君。スコアを落とすも順位を上げる。最終日は開き直って最高のパフォーマンスを見せると宣言

チーム主将の梅津君。スコアを落とすも順位を上げる。最終日は開き直って最高のパフォーマンスを見せると宣言


コース風景

コース風景

朝早くのスタートだったため、昼過ぎにはラウンド終了。この日の昼食当番をかって出た主将の梅津君

朝早くのスタートだったため、昼過ぎにはラウンド終了。この日の昼食当番をかって出た主将の梅津君


<第3日成績表>
1st2nd3rdFinal(現在の順位)(現在の順位)
選手名部門10月3日(火)10月4日(水)10月5日(木)10月6日(金)TOTAL年齢別総合
榎本 杏果15歳女子838376242+262150
西郷 真央15歳女子757074219+33T8
小屋 将一郎15歳男子858285252+36T37T109
梅津 慶士16歳男子837981243+27T25T85


■ 大会第2日(10月4日)

 初日、好発進した西郷さんは、2日目を1イーグル、4バーディー、4ボギーの70とし、出入りの激しいゴルフながら、スコアを2打縮めて、女子全体で9位タイ、15歳女子の部では首位と3打差の4位と順位を大幅に上げた。
 西郷さんは「納得のいくショットが実は打てていないんです」と本来の球筋と違うことに不満ながら、14番パー5の残り185ヤード、4番ユーティリティを振り抜くとピン下3,5mにつけ楽々イーグルを奪取。1番では1,5m、16番で1,2mと随所に好ショットを連発しバーディーを4つ積み重ねた。「昨日よりは今日のほうがショットは戻ってきている」と残り2日間に期待が膨らむ。
 榎本さんは初日と同じトータル83も後半の難しいインコースをパープレーの36でまわり復調の気配。「昨日、母から出場選手のなかで、あなたが一番年下なんだから失うものは何もない」と激励を受け、後半は「開き直れた」とピンに向け攻め続けたことが好結果をもたらした。「明日も攻めの気持ちをもって70台でまわりたい」と意欲満々だ。
 小屋君、梅津君は初日よりスコアは良くなってきているものの「パットが全然入らない」とグリーン攻略が課題。残り2日間の巻き返しに期待したい。


早朝の練習風景。寒暖の差から霧が発生。雲の上から練習しているようで幻想的

早朝の練習風景。寒暖の差から霧が発生。雲の上から練習しているようで幻想的

2日目を2アンダーでまわり好調を維持する西郷さん

2日目を2アンダーでまわり好調を維持する西郷さん


復調の気配!榎本さん

復調の気配!榎本さん

打球の行方を見守る小屋君

打球の行方を見守る小屋君


前方の木を上手くかわし、ナイスショットの小屋君

前方の木を上手くかわし、ナイスショットの小屋君

パットが不調な梅津君

パットが不調な梅津君


ハーフラウンドを終え、運営スタッフにスコアを伝える

ハーフラウンドを終え、運営スタッフにスコアを伝える


<第2日成績表>
1st2nd3rdFinal(現在の順位)(現在の順位)
選手名部門10月3日(火)10月4日(水)10月5日(木)10月6日(金)TOTAL年齢別総合
榎本 杏果15歳女子8383166+2226T56
西郷 真央15歳女子7570145+14T9
小屋 将一郎15歳男子8582167+23T42T121
梅津 慶士16歳男子8379162+18T32T102


■ 大会第1日(10月3日)

随所にナイスショットを放つ梅津君

随所にナイスショットを放つ梅津君

ラウンド中、カメラに気付きピースをする榎本さん

ラウンド中、カメラに気付きピースをする榎本さん


初日好発進した西郷さん

初日好発進した西郷さん

力強いショットを放つ小屋君

力強いショットを放つ小屋君


英語に悪戦苦闘しながらも海外選手とアテストする榎本さん(右)

英語に悪戦苦闘しながらも海外選手とアテストする榎本さん(右)


<第1日成績表>
1st2nd3rdFinal(現在の順位)(現在の順位)
選手名部門10月3日(火)10月4日(水)10月5日(木)10月6日(金)TOTAL年齢別総合
榎本 杏果15歳女子8383T26T54
西郷 真央15歳女子7575T8T22
小屋 将一郎15歳男子8585T44T126
梅津 慶士16歳男子8383T37T111


■ 大会前日(10月2日)

 10月3日から6日までの4日間、豪州・サイプレスレイクスゴルフ&CCで豪州の地域別代表、日本を含む世界各国から集まった総勢234人が熱戦を繰り広げる。
 日本からは梅津慶士くん(高2)、西郷真央さん(高1)、小屋将一郎くん(中2)、榎本杏果さん(中2)の4名が出場する。4名は8月に行われた「2017報知ジュニアゴルフ中高生大会(東京よみうりCC)」の中学、高校の男女別各部門の優勝者。大会前日の1日、4人はコースの状態を入念に確かめながら、練習ラウンドをおこなった。
 また大会開催に先立ち、ドライビングコンテスト、オープニングセレモニーが開かれ、翌日に控えた本戦を前に各国とも健闘を誓い合い、会場は和やかな雰囲気に包まれた。


羽田空港ANA便で出発(左から梅津慶士くん、西郷真央さん、榎本杏果さん、小屋将一郎くん)

羽田空港ANA便で出発(左から梅津慶士くん、西郷真央さん、榎本杏果さん、小屋将一郎くん)

1週間滞在するペントハウス。日本チームは「770」号室

1週間滞在するペントハウス。日本チームは「770」号室

ペントハウス外観

ペントハウス外観


日本チーム練習ラウンド開始。途中カンガルーと遭遇

日本チーム練習ラウンド開始。途中カンガルーと遭遇

開催コースは世界的にも有名なワイナリーが数多く点在する地域(ハンターバレー)。ホールによってはぶどう畑が隣接する。

開催コースは世界的にも有名なワイナリーが数多く点在する地域(ハンターバレー)。ホールによってはぶどう畑が隣接する。


この日はトラックマン(弾道計測機)を用いて、選手が自由参加。とても高校生の体格とは思えないほど大柄な選手も参加し、会場は大盛況。

この日はトラックマン(弾道計測機)を用いて、選手が自由参加。とても高校生の体格とは思えないほど大柄な選手も参加し、会場は大盛況。

レジスト(受付)をすませる選手たち

レジスト(受付)をすませる選手たち


クラブハウス前で開会式。各国が順番に入場行進。

クラブハウス前で開会式。各国が順番に入場行進。

開会式では各国が一堂に参加。明日からの健闘を誓う

開会式では各国が一堂に参加。明日からの健闘を誓う


日本チームいざ出陣

日本チームいざ出陣

練習ラウンド風景

練習ラウンド風景


練習ラウンド榎本

練習ラウンド榎本

練習ラウンド西郷

練習ラウンド西郷


練習ラウンド小屋

練習ラウンド小屋

練習ラウンド梅津

練習ラウンド梅津