◆三井住友VISA太平洋マスターズ第1日(8日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
約1年ぶり日本ツアー参戦の松山英樹(26)=LEXUS=は4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの1アンダー69で17位発進した。
「久々だったので、スタートホール(10番)はすごく緊張した」という松山は、前半11番でドライバーショットを左に曲げてボギーが先行した。13番パー3では2メートル半を沈めてバーディーを奪った。18番パー5はグリーン左奥バンカーから第3打を1メートルに寄せ、前半を1アンダーで折り返した。
後半は3番パー5で、2オン2パットからバーディーを取ったが、510ヤードの6番パー4で落とし穴が待っていた。右ラフからの第2打はグリーン手前の傾斜を転がり、池へ。1メートル半のボギーパットを外すと、思わず悔しさをあらわにした。「(改修で)パー5がパー4になったところ(11番と6番)は2つとも、ボギーとダボなのでもったいなかった」。痛恨のダブルボギーでイーブンとしたが、8番では4メートルのバーディーパットを慎重に沈めて69で初日を終えた。
「自分の状態が悪いので、明日に向けて修正したい」。首位は6アンダーで、「いいプレーをしたらそれくらい出せると思っているし、出せない数字ではない。状態が上がれば。いいきっかけが見つかって伸ばしていけたら」と話した。
東北福祉大の後輩アマ・金谷拓実(5オーバー、73位)との同組ラウンドについては「(金谷が)緊張していたのが分かってドタバタしていたけど、所々でいいプレーが見られたので、僕自身も頑張ろうという気持ちになった。明日は巻き返してくるのでは」と振り返った。
ギャラリー数は“松山効果”で昨年比1454人増の、3509人と発表された。大会過去2勝(11、16年)の松山はラウンド後、5打差を追う第2日以降の追い上げを見据え、ショットの修正に励んだ。