◆女子プロゴルフツアー伊藤園レディス 第1日(9日、千葉・グレートアイランドC=6741ヤード、パー72)
実力、人気ともに急上昇中の美人プロ松田鈴英(れい、20)=ニトリ=が4バーディー、ボギーなしの68で回り、首位と2打差の3位と好発進した。今季、ツアー本格参戦1年目ながらトップ5入りが5回。念願の初優勝へ強い意欲を示した。首位は6アンダーの佐伯三貴(34)=大和ハウス工業=。2年連続で賞金女王を狙う賞金ランク3位の鈴木愛(24)=セールスフォース=は3位につけた。
167センチ、54キロとモデル並みの細身ながらドライバー飛距離ランク9位(247・37ヤード)の飛ばし屋。スケールが大きく、華がある松田が絶好のスタートを切った。この日の同組は原英莉花(19)=フリー=と韓国のイ・ボミ(30)=延田グループ=。人気プロが集った中で抜群の存在感を発揮した。5番パー5では2オン狙い。惜しくもグリーンには届かなかったが、第3打のアプローチをきっちり寄せて初バーディーを奪うと、その後、3バーディーを重ねた。ボギーなしの危なげないゴルフで首位と2打差の3位につけた。「きょうはドライバーがよかったです」と松田は納得の表情で話した。
ツアー屈指の飛距離を誇るが、さらなるパワーアップに図っている。専門トレーナーの指導のもと筋力アップに励む。重点的に鍛えているのは「おケツです」とほほ笑んだ。
現在、賞金ランク15位で初の賞金シードを獲得。トップ25選手だけが出られる最終戦のツアー選手権リコーカップ参戦も確実としている。残るターゲットは初優勝だけだ。2週前のNOBUTAグループマスターズGCレディースでは最終日15番終了時点で首位と1打差まで迫ったが、残り3ホールで3つスコアを落とす大崩れ。4位に沈み、悔し涙を流した。
飛躍を遂げた18年シーズンも、今大会を含めて残り3試合。「今年中に勝ちたい」と松田は端正な顔を引き締めてきっぱり話した。
◆松田 鈴英(まつだ・れい)1998年1月24日、滋賀・彦根市生まれ。20歳。10歳からゴルフを始める。2016年、福井工大付属福井高を卒業。同年のプロテストは失敗したが、17年はトップ合格。その資格で昨季ツアー後半戦に参戦したが、14試合中10回予選落ちで賞金ランク112位に終わった。ツアー出場優先権を争う最終予選会で18位となり、今季、初のフル参戦で飛躍した。趣味は買い物。好きな色は紺。167センチ、54キロ。