男子ゴルフで世界ランク1位のブルックス・ケプカ(28)=米国=が12日、国内ツアーのダンロップフェニックス(15日開幕、宮崎・フェニックスCC)出場のため来日し、宮崎空港に到着した。空港では歓迎セレモニーが行われ、花束を贈呈されたケプカは「24時間の長旅で少し疲れているが、ディフェンディングチャンピオンとして戻ってこられてうれしい。ぜひ3連覇できるように頑張りたい」と笑顔で話した。
圧倒的な飛距離を武器に、今年は海外メジャーで2勝と活躍した。6月の全米オープン(ニューヨーク州・シネコックヒルズGC)では、通算1オーバーで、29年ぶり、史上7人目の2年連続優勝を果たした。8月の全米プロ(ミズーリ州、ベルリーブGC)では、タイガー・ウッズ(米国)を2打差退け、通算16アンダーでメジャー3勝目を手にした。
日本ツアー初出場となった16年ダンロップフェニックスでは、大会の最多アンダーパー記録となる通算21アンダーで優勝した。17年大会は、20アンダーで2位を9打差離しての圧勝だった。04年のウッズの8打差を1打更新する大会史上最多差の優勝となった。世界ランク1位の大会参戦は、06年のウッズ以来2人目となる。今大会では、94~96年の尾崎将司以来、史上2人目の3連覇が懸かる。
「世界ランク1位になり、選手や人間としては大きく変わらないが、その分頑張らなくてはいけない気持ちだ。今週が終わった後も、1位でいたい。(フェニックスCCは)大好きなコース。両サイドに林があり、少しでも曲げたらトラブルになる。フェアウェーを捉えれば、いいスコアになる」と意気込んだ。
米ツアーでともに戦う松山英樹(26)=LEXUS=との対決にも注目が集まり、「彼とプレーするのはいつも楽しみ。素晴らしい選手で、ショットはもちろん、パットでも手ごわい相手。強敵ですから、賞金を持っていかれないように頑張りたい」と警戒した。宮崎牛が大好物というケプカは「ホテルに着いたら、たくさん食べたい」と本大会に向けて、パワーをチャージする。
一方、前週の三井住友VISA太平洋マスターズで46位だった松山もこの日、宮崎入りし、13日から会場で練習ラウンドを行う。