来年10月 米男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」が日本で初開催! 初代王者に意欲を示す松山は「月に行きたい」


発表会に臨む(左から)日本ゴルフツアー機構・青木功会長、ZOZOの前澤友作社長、松山英樹、クリスチャン・ハーディ氏

発表会に臨む(左から)日本ゴルフツアー機構・青木功会長、ZOZOの前澤友作社長、松山英樹、クリスチャン・ハーディ氏

 米男子ツアーは20日、都内ホテルで記者会見を開き、2019年10月24~27日に千葉・習志野CCで「ZOZOチャンピオンシップ」を初開催することを発表した。

 日米ツアー共催大会で、米ツアーの公式戦の日本開催は初めて。賞金総額は、日本開催大会では男女通じて史上最高額の9億7500万ドル(約11億円)。優勝賞金は175万ドル(約2億円)。大手ファッション通販サイト「ZOZO TOWN」を運営する株式会社ZOZOが大会スポンサーで契約期間は6年。78選手が出場して予選カットはなし。そのうち、60人は米ツアーメンバーで、前年の米ツアー実績によって決まり、日本ゴルフツアー機構(JGTO)から7人、来年10月の日本ツアー、ブリヂストンオープンの上位3人、スポンサー推薦8人(3人はJGTOメンバー)。

 この日の会見には、米ツアーのクリスチャン・ハーディ副会長、株式会社ZOZOの前澤友作社長(42)、JGTOの青木功会長(76)、米ツアー日本人最多5勝の松山英樹(26)=LEXUS=が出席した。

 左打ちで、全盛期はハンディキャップ5の腕前だったという前澤社長は「今までで最大規模のスポンサーになりますので私どもも大変気合入って居ます。始めに話を頂いた時にはビックリしました。我々のような若い企業にチャンスを頂いたことを有り難く思います。全力でゴルフ、ツアーを一生懸命盛り上げて参りたいと思います」と大会成功に向けた意欲を口にした。

 ファッション会社が、米男子ツアーの大会冠スポンサーとなるのは初めてという。「実は、国内ツアーのお話をチラチラ頂くこともありましたが、どうせなら人がやっていないことをやりたいと思って今回、これだと思って応募させて頂きました。ファッションとITをふんだんに使ってテクノロジーを使った大会。今まで世界的にも見たことのない大会にしたい」と日本ゴルフ界にとって歴史的な一戦を、画期的な大会に手掛けることを力強く宣言した。

 スーツに身を包んだ松山は「来年から開催されることになってうれしく思います。やっぱり出て、優勝すること、しっかりと結果で恩返ししたいなと思います」と初代王座へ意欲をみなぎらせた。「日本ツアーとは全然違う所はいくつもあると思うので、ぜひ会場に足を頂いて」と大勢の日本の観客の来場を待望した。前澤社長は報道陣から「米ツアーの選手を月に連れて行くのか」と聞かれ、「月に行く人が社長の会社が初のスポンサードする大会。非常に光栄に思いますね」と笑顔でかわした。司会者に「月に連れて行って欲しいか」と話を振られた松山は「お声掛けありますかね?? その時は行きたいなと思います」と笑顔でうなずき、場内を笑いで包んだ。

 1983年のハワイアンオープンで、日本人初の米ツアー優勝を果たした青木会長は「日本で世界最高のトーナメントのPGAツアーを見ることを夢見てきました。76歳ですけども、もうちょっと早ければ出たいな~、と(笑い)。半分悔しいですけど、これから世界を目指す人のためには今後、開催されることは本当にうれしく思うし、日本の選手にも色んな意味ではっぱをかける機会が出来た」と歓迎した。今後、世界を志す日本ツアーの若手にとってはまたとない実力を試す機会に「この開催で、若い選手達のモチベーションが上がって、変わっていくことを期待しています。すごく良い方向に向いてるんじゃないか」と目尻を下げた。

最新のカテゴリー記事