賞金総額11億円&V2億円、決定!米ゴルフツアー日本初開催


 米男子プロゴルフツアーは20日、日本初開催の「ZOZO(ゾゾ)チャンピオンシップ」を2019年10月24~27日に日本ツアーとの共催で、千葉・習志野CCで行うことを発表した。衣料品通販大手の株式会社ZOZOが主催で6年契約。賞金総額975万ドル(約11億円)、優勝175万ドル(約2億円)と米ツアーでも高額で、日本開催の大会では史上最高額となる。米ツアー日本男子最多5勝の松山英樹(26)=LEXUS=は、初代王者への意欲をたぎらせた。

 ファンが長年、待望してきた米ツアーの日本開催が決まった。約11億円の賞金総額、約2億円の優勝とも日本ツアーの約5倍。賞金ランク首位の今平周吾が22試合で稼いだ約1億3162万5573円を1試合で上回る。優勝すれば21―22年シーズンまでの米ツアー出場権が得られる予定だ。

 会見には米ツアーのクリスチャン・ハーディ副会長(43)、ZOZOの前澤友作社長(42)、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(76)、米ツアーを主戦場とする松山が出席。松山は「うれしく思います。やっぱり出て、優勝すること。しっかりと結果で恩返ししたい」と初代王者への強い意欲をみなぎらせた。

 米ツアーは昨年からZOZOと交渉を進めており、左打ちの前澤社長は全盛期はハンディキャップ5の腕前。「ファッションとITをふんだんに使って、世界的にも見たことのない大会にしたい。若い女性も習志野CCに呼び込みたいですね」と誓った。

 20年8月には埼玉・霞ケ関CCで東京五輪が開催。約10か月前の大会では、日本の環境を確認することも兼ねて各国の五輪代表候補選手の参加が予想される。米通算80勝のタイガー・ウッズ(42)=米国=の出場について、ハーディ副会長は「松山選手の方から話しかけて、ぜひとも説得してもらいたい」と意欲的に話した。

 JGTOメンバー7人の出場枠の決定方法は未定。1983年のハワイアンオープンで、日本男子初の米ツアー制覇を果たした青木会長は「賞金ランク上位でやるとなったら、選手の目の色は変わる。モチべーションが上がることを期待します」と日本ツアーの活性化を願った。

 前澤社長は23年に「芸術家6~8人」を招待し、1000億円をかけた月旅行計画を立てている。「米ツアー選手を月に連れて行くのか」と聞かれ「まだ決まっていません。幅広い視野で色んな方に声をかけさせていただければ」とかわしたが、司会者から話を振られた松山は「お声がけありますかねぇ? その時は行きたいなと思います」と笑顔を見せた。記念すべき第1回大会の優勝副賞は宇宙旅行になるのか? 壮大な夢物語が幕を開けた。(榎本 友一)

 【ZOZOチャンピオンシップ】

 ▽コース 千葉・習志野CC。20年以降は千葉県内の別コースへ変更の可能性あり

 ▽賞金 日本ツアーへの賞金加算については12月20日に発表予定。アジアンツアーなどは50%加算で共催している。

 ▽出場選手 78人。60人は米ツアーメンバーで前年実績によって決まり、日本ツアーから7人(来季賞金ランク上位者などが検討されており、12月20日に発表予定)。来年10月のブリヂストンオープンの上位3人(同大会が開催週を譲ったため)。スポンサー推薦8人(うち3人は日本ツアーメンバー)。

 ▽競技方法 予選カットなしの72ホールストロークプレー

 ◆前澤氏の月旅行 9月17日に米国で会見を開き、米宇宙ベンチャー「スペースX」と契約したことを発表し、2023年に月旅行することを明かした。総費用は1000億円を超えるとみられ、実現すれば一般人として初。芸術家6~8人を招待する計画で、前澤氏と交際中の女優・剛力彩芽も同行を希望している。計画では地球を出発後に月を周回し、月面には降りない。

最新のカテゴリー記事