菊地絵理香、「苦手コース」で4打差4位発進


2番でティーショットを放つ菊地絵理香。初日を終え3アンダーで4位

2番でティーショットを放つ菊地絵理香。初日を終え3アンダーで4位

 ◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアーメジャー最終戦 LPGAツアー選手権リコー杯第1日(22日、宮崎CC=6471ヤード、パー72)

 6年連続6度目出場で今大会18位が最高位の菊地絵理香(30)=オンワードホールディングス=が3バーディー、ボギーなしで、大会自己ベストの69で回り、4打差の4位につけた。2イーグルを記録したペ・ヒギョン(韓国)が65で単独首位。申ジエ(韓国)が66の2位、比嘉真美子(25)=TOYO TIRES=が68の3位で追う。

 自ら「苦手コース」と語る菊地が、今大会21ラウンド目で初の60台を記録した。出場人数が少ない(今年は29人)エリート大会で毎年低迷していたが、今年は違った。3番で6メートルを沈めると、8番は2メートル、9番パー5は残り40ヤードの第3打を57度ウェッジで70センチにつけて、3つのバーディーと堅実に攻略した。

 「ティーショットが良かった。ほとんどフェアウェーに行き(約71%)、ラフも雨で(短く)寝ていたので」と、有利な条件が味方した。ラフは前年に比べ5ミリ深い80ミリに設定され、「入れたらいけないと思って、集中して打てた」と、持ち前の正確性を生かした。

 宮崎CC開催となった03年から日本人は8勝(4人)。いずれも九州出身と北海道出身の菊地にとっては“負のデータ”となるが、苦手克服は追い風だ。「今日は今日なのでいい意味で忘れて、また頑張ります」。今季未勝利選手で最上位の賞金ランク7位と、勝ちに飢える菊地が4季連続勝利へ好機を生かす。(岩原 正幸)

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